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【Pancrase360】約1年ぶりの復帰戦となった菅歩夢、トップキープでロイヤルから判定勝利

【写真】3Rに一度バックを取られる場面があったものの、それ以外は菅がテイクダウン&トップキープで危なげなく試合を進めた(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
菅歩夢(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
クーパー・ロイヤル(豪州)

サウスポーのロイヤルに対し、菅がインローを蹴る。ロイヤルもインローを蹴り返し、菅がロイヤルの前足に左右のロー・カーフを蹴る。菅がじりじりと前に出て、ロイヤルは左ミドルと右のアウトカーフを蹴る。ロイヤルが左ストレートを放ち、組みついた菅が首相撲の攻防からロイヤルをケージに押し込む。ロイヤルが両差しで組むと態勢を入れ替える。

菅が左腕を差し返しながら投げを狙いつつロイヤルをケージに押し込み、足をかけてテイクダウンを奪う。ロイヤルが左腕を菅の首に回してギロチンを狙いつつ、ケージに体を預けて立ち上がる。菅がロイヤルの体を持ち上げるようにテイクダウンするが、ロイヤルはギロチンの形を崩さずクローズドガードを取る。残り30秒で菅が頭を抜いて肩パンチ、背筋を伸ばして右の鉄槌を落とした。ジャッジ3名とも10-9で菅を支持した。

2R、互いに前足にローとカーフを蹴る。ロイヤルが左ミドルと左ストレートからパンチをまとめる。菅も右カーフを蹴り返す。ロイヤルが構えをスイッチしつつ右フックと左ストレート、これに合わせて組んだ菅が足をかけてテイクダウンを奪う。ロイヤルの右側に出る形でサイドポジションを取った菅。背中をマットにつけたままのロイヤルに対し、菅は左手の鉄槌とヒジを落とす。

ロイヤルは菅の右足を両足フックするが、立ち上がる動きがない。菅はコツコツとパンチを落とし、ロイヤルが両足を戻してクローズドガードにすると、今後は右腕を首に回してギロチンを狙う。ロイヤルが右腕を外すと、菅はロイヤルの上体に密着したまま、細かく左のパンチを入れる。残り15秒を切ると、菅がロイヤルの左足を超えて、上体を起こして一気にパンチを落とす。このラウンドもジャッジ3名とも10-9で菅がポイントを取った。

3R、オーソドックスにスイッチしたロイヤルが右カーフとジャブで細かく攻撃を出す。菅も左フックから右ストレート、左フックを打ち込む。ロイヤルが首相撲の形を作ると、菅がロイヤルの首を抱えて投げを狙う。ここから菅がヘッドロックのような形になり、正対したロイヤルが足をかけてテイクダウンして一気にマウントからバックへ。

両足をフックしてバックキープするロイヤルだが、菅が正対してインサイドガードで上になる。ロイヤルが右腕を首に巻いてギロチンを狙うと、菅は自分の右側に回ってロイヤルの左足を超える。菅は左腕を差してトップキープを続けながら右手でパンチを落とす。ロイヤルが両足を戻すと、菅は逆サイドのパスガードを仕掛けてロイヤルの右足を超える。菅はロイヤルの背中をマットにつけさせて両足を超えようとするが、ロイヤルもそれを許さない。

その後も菅が上体をつけて左右にパスガードを仕掛けて、ロイヤルがガードに戻す展開が続く。残り10秒で菅が立ち上がってパンチを落とし、ロイヤルをがぶったところえ試合終了。約1年ぶりの復帰戦となった菅がトップキープ主体で試合を有利に進め、ロイヤルから判定勝利を収めた。


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