【IT’S SHOWTIME】カラケス×ギダ、白熱の攻防は――
<ヘビー級/3分3R>
ヘスティ・カラケス(オランダ)
Def.判定
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
【写真】ローの蹴り合いは互角としても、トータルで見ればギダ優勢は否めない試合だった(C)BEN PONTIER/EFN
IT’S SHOWTIME世界ヘビー級王者カラケスと、ギタが初対決。1R、両者ローキックを蹴り合う。内、外と蹴り分ける両者、さすがにローキックに定評のある者同士の対戦だ。
ギタが左ローを見せると、カラケスは右フックを入れながら、ローを蹴り込む。すると、ギタも同様にフックからローと、意地の張り合いのような展開は続く。
カラケスは右ストレートに対し、ギタは左ローキックを返す。前へ出て、ローキックを蹴り合う両者、我慢比べはギタのインローが有効に思える一方で、パンチになるとカラケスのフックに分があるか。
2R、ワンツーとパンチを中心に組み立てるギタ。パンチからローキックを放つが、カラケスの右のパンチが決まると、ここでギタはノーガード戦法を見せる。しかし、右、左とパンチを受けるギタ。攻撃を受けながらも、前に出てローキックで反撃を企てると、カラケスのヒザ蹴りが急所を直撃したかに見えたが、倒れ込んだギタにダウンが宣告されてしまう。
立ち上がったギタは、打ち合いからローキックで攻めるが、カラケスは崩れない。激しい肉弾戦はいよいよ最終ラウンドへ。両者が前に出て、ローを蹴り合い一歩も引かない。
ギタはローだけでなくミドルキックが入ると、カラケスはフックを返していく。ギタのボディが効いて、カラケスは棒立ちに。ギタはミドルキック、ボディブローを打ち込み、右ストレートがヒットするが、カラケスは倒れないばかりか、舌を出して効いていないとアピールする。
白熱の攻防は、あっという間に9分間が過ぎ、勝敗は判定に持ち込まれると、2Rに喫したダウンが効き、ギタが惜しい試合を逃した。