【Pancrase357】イエローカード以外は完封。初の国際戦、松井がTD&コントロールでチェルバエフを下す
【写真】松井が初の国際戦でも抜群のTD&コントロールを見せた(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
松井涼(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27.
アンドレイ・チェルバエフ(ロシア)
開始早々、チェルバエフが距離を詰めた。松井が右に回って距離をつくる。ニータップからドライブした松井は、ダブルレッグに切り替え、両足をすくってテイクダウンした。チェルバエフの首と右足を抱えて押さえにかかる松井。ハーフガードのチェルバエフが背中を見せるとバックに回る。松井はバックコントロールでパンチを打ち込みながら崩し、起き上がったチェルバエフのボディにヒザを突き刺した。
さらに頭をおっつけ、パンチを当てる。チェルバエフの右足を押さえた松井はバックコントロールで相手に余裕を与えない。ケージ中央に向けて引き倒されたチェルバエフが仰向けに。松井はサイドで、右腕を枕にして押さえ込む。左腕でチェルバエフの腰を押さえながら、右のパウンドで削って初回を終えた。ジャッジは3者とも松井の10-9に。
2R、松井が左を伸ばす。右のガードを固めるチェルバエフに対し、ニータップでヒザを着かせる松井。しかしグラウンド状態で相手の頭部に左ヒザを入れてしまう。これは反則行為のため、チェルバエフに休憩が与えられる。ここで腕のストレッチを行うチェルバエフ、1Rの攻防で腕に疲労が溜まっているのか……。
松井にはイエローカードが提示されて試合は再開。松井は左ジャブを突き、飛び込んでダブルレッグで倒した。チェルバエフはZハーフでディフェンスするが、松井は肩固めをセットアップする。パスした松井が右側に回り、テンションをかけていくがチェルバエフが左腕を入れて耐える。極まらないとみるや、松井はハーフガードの中に戻ってパンチで削る。さらに左ヒジを落としていった。このラウンドはイエローカードもあったため、ジャッジ3名が9-9としている。
最終回、チェルバエフが左右に回る。フェイントから手は出ず。松井はレベルチェンジから右を伸ばし、続けてニータップで組んだ。チェルバエフに背中を着かせた松井は、左にパスしてサイドへ。右腕でチェルバエフの腰を抱え、左ヒジ&パウンドを落とす松井。チェルバエフはケージウォークを狙うも脱することはできず。ハーフガードの中に入った松井が右ヒジを連打して試合終了となる。
裁定はジャッジ3者とも29-27で松井の判定勝ち。イエローカード以外は完封という結果で、松井が初の国際戦で勝利した。