【Pancrase356】ノンストップ&根性! 山口怜臣がタフファイトの末に松井斗輝を判定で撃破
【写真】スタミナはもちろん、気持ちの強さもなければできないスタイル。見ているこちらにもシンドさが伝わる戦いを山口が制した(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
松井斗輝(日本)
サウスポーの山口が松井の左足にシングルレッグで組みつき、そのままケージまで押し込んでテイクダウンを狙う。一度は松井が離れるも山口はすぐにパンチから組みついてスタンドのままバックへ。松井が正対しても山口はしつこく左足にシングルレッグに入りつつ、左腕を差して松井をケージに押し込む。
松井は首相撲の形を作ってボディにヒザ蹴り。これで一度離れる山口だったがすぐにダブルレッグに入って松井に尻餅をつかせる。松井は背中を見せて立ち上がって正対。山口は細かいパンチを顔に振ってダブルレッグに入ってテイクダウンを奪い、トップキープしながら細かくパンチを落とす。
松井が距離を作って立ち上がると、山口はそれを追いかけるようにパンチからダブルレッグへ。松井はそれを切りつつ首相撲からヒザ蹴り。距離が離れると松井は山口のインローに右ストレートを伸ばし、すぐにワンツー。山口がダブルレッグに入って松井をケージまで押し込んでバックにつく。松井は正対してヒザ蹴り。山口は松井を押し込み続ける。このラウンドはジャッジ3名とも10-9で山口を支持する。
2R、山口がスピニングバックフィストから距離を詰めて組みつくが、松井が左腕を差して山口をケージに押し込む。山口が差し返そうとすると松井は左手で山口の首をコントロールし、右腕を差しながらヒザ蹴り。距離が離れると松井がワンツー、山口がシングルレッグからバックを狙うが、ここも松井が山口を両差しでケージに押し込む。
離れて打撃戦になると山口が前進。松井をケージまで下がらせて左ストレートを放つと、これで松井が尻元をつく。松井はすぐに立ち上がるが、山口はシングルレッグからバックに回ると、パンチを振りながら松井をケージに押し込み続ける。ここで山口がヒザ蹴りがローブローとなり試合が一時中断となる。
再開後、松井は山口のテイクダウンを切ると、山口をケージ押し込んでヒザ蹴り。山口もヒザ蹴りを返して松井をケージまで下がらせ、パンチとシングルレッグを何度も繰り返す。松井はそれを切りつつヒザ蹴りを入れ、松井も密着した状態からパンチを繰り出す。残り30秒を切って両者が離れると、山口が右フックと左ストレート。このラウンドも最後は組んだ山口が松井をケージに押し込む形で終了となった。このラウンドもジャッジ3名とも10-9で山口にポイントがつく。
3R、松井がワンツー、右ストレート。山口のダブルレッグを切って左フックを放つ。山口も下がらず前に出て左ハイからシングルレッグへ。松井をケージに押し込み続ける。離れた松井も右ストレート、距離が詰まると投げを狙うが、山口がそれを潰して松井をケージに押し込む。一度松井が離れかけるが山口も必死に組みつき続ける。
松井は山口のテイクダウンを切って右ストレートと左フック、山口の左ミドルに右ストレートを合わせ、山口のテイクダウンを切って右ストレートを打ち込む。松井のパンチをもらう場面が増える山口だがパンチと突進を繰り返す。松井もヒザ蹴りを入れて離れるが、山口は左ストレート、スピニングバックフィスト、ダブルレッグへ。松井はそれを切りながらヒザ蹴りと鉄槌を入れる。
山口は離れて右フックからダブルレッグ。これを松井が切ると、ついに山口が自らガードに引き込む。松井はインサイドガードからパンチとヒジを落とし。山口もヒザを入れて距離を取って右腕を差して展開を作ろうとウするが、松井は右前腕で松井の顔を潰してパンチとヒジを連打。松井が山口を殴り続ける形で終了となった。判定は3-0で山口が勝利。最終ラウンドの終盤こそ自ら下になる場面があったものの、それ以外は常に自ら攻め続けた山口がタフファイトを制した。