【LFA216】寝技で仕留め切れず、回転技でリードしたマルケスがオリヴェイラから判定勝ちも……
<ライト級/5分3R>
マルセロ・マルケス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
フィリッピ・オリヴェイラ(ブラジル)
サウスポー、ワイドスタンスのマルケスに対し、オリヴェイラがインローを蹴る。マルケスはワンツーで距離を詰める。サークルアウトし、右ストレートを伸ばしたオリヴェイラがロー。マルケスは再びワンツーで前に出て、ハイキックを繰り出す。オリヴェイラもスイッチ。すぐにオーソに戻して前蹴りを繰り出す。
しっかりとレンジコントロールができているマルケスだが、蹴りを放った際にスリップして尻餅をつく。即立ち上がったマルケスは、間合いを測るなかでスイッチをしながら前に出てスピニングバックエルボーを狙う。残り75秒、初めての組み=ダブルレッグでテイクダウンを決めたマルケスは、ハーフでエルボーを落とす。このままトップをキープし、ヒジを落としたマルケスが初回を取った。
2R、ワンツーから後ろ回し蹴りのマルケス。かわしたオリヴェイラが左ローを蹴る。マルケスはスピニングエルボーをかわされるが、圧を強めて左をヒットさせる。首相撲からダブルレッグ、即ダックアンダーしバックに制したマルケスが、両足をフックする。手首を掴んで防御するオリヴェイラだが、後方から殴られると弱気の表情に。肩固めに移行する際に、スクランブルを許したマルケスはスタンドのバックをキープする。オリヴェイラは正対するとウィザーでテイクダウンを許さない。さらに押し込み返したオリヴェイラだが、マルケスが離れて打撃の間合いに。遠い間合いの両者、距離を詰めたマルケスのスピニングバックキックは空振りに。オリヴェイラもスピニングバックキック、跳び蹴りというデモンストレーションを見せた。
最終回、マルケスは左ミドルを入れて左に回る。オリヴェイラは距離を取って左ストレート。実況陣もアクションを求めるなか、蹴り足を掴んだマルケスがオリヴェイラをケージに押し込む。すぐに離れたオリヴェイラは右ハイを空振り。前蹴りを顔面に届かせたマルケスがスピニングバックフィスト。膠着気味の打撃戦が続くなかで、オリヴェイラのスピニングバックキックがオリヴェイラの頭部を捕らえる。ラッシュをかけたいマルケスだが、オリヴェイラがサークリングを続け、試合は見せ場が少ないまま終わった。
結果、マルケスが3-0の判定勝ちを収めたが、試合内容よりも解説を務めたミノタウロの「ブラジルでMMAはサッカーに次ぐ大きなスポーツ。サンパウロ州では学校教育にMMAを加えようと50の学校機関で柔術とムエタイを採り入れた。3万人の子供がMMAの練習をしている」というコメント方が強く印象に残り試合となった。