【TPF8】マッコール、フライ級初戦でフォルミーガを撃破
<フライ級/5分3R>
イアン・マッコール(米国)
Def.3R終了 by 判定
ジュスエー・フォルミーガ(ブラジル)
素早い左ジャブ、スイッチから左ハイを見せたイアン。組みついたフォルミーガはバックに回るが、イアンは前転から立ち上がる。すると、イアンをケージにつめ、足を担ぎ上げるようにテイクダウンを狙うフォルミーガ。不安定な状態で、パンチを連打するイアンは、結局テイクダウンを奪われ、流れるような動きでバックマウントを許してしまう。
じっくりとリアネイキドチョークを狙うフォルミーガに対し、ディフェンスに徹するイアン。四の字フックで完全にポジションを固定し、極めには固執しない――、フォルミーガの得意のパターンだ。
胸を合わせることができないイアンは、フォルミーガの細かいパンチを受け続ける。隙あらばチョークを仕掛けながら、嫌がらせのようなパンチを続けるフォルミーガに、イアンはうつ伏せにならないよう懸命に耐え続ける。このままの態勢でフォルミーガが制した初回が終わった。
2R、イアンの左、ハイキックに対し、蹴り足を掴んでバックに回ったフォルミーガ。イアンはスピニングバックエルボーから胸を合わせる。距離をとったイアンは、ローを2発見せるも、これがフォルミーガの急所に入ってしまう。
インターバル後、イアンの右ローをキャッチしたフォルミーガは組みついて、シングルへ。懸命にバックに回らせないイアンは、態勢を入れかえエルボーを見せる。右エルボーをモロに受けたフォルミーガは、引き込んで足関節を見せるが、明らかに動きが悪い。正対してオープンガードのフォルミーガにパウンドを落としたイアンは、足関節狙いを嫌い、スタンドへ戻る。
イアンの右ストレートを受け、近距離でもエルボーで攻められるフォルミーガは、1Rの勢いを失った。果敢に右を伸ばすフォルミーガだが、打撃戦ではイアンが有利だ。低い姿勢のシングルレッグを切られたフォルミーガに、イアンがスコアをタイに戻して試合は最終ラウンドへ。
テイクダウンの機会をうかがうフォルミーガに対し、イアンの左フック、ボディへのヒザがヒットする。イアンの左縦ヒジに、姿勢を低くして組みついたフォルミーガだが、勢いはない。と、イアンの右アッパーがフォルミーガの顔面を捉える。
上体が伸びたフォルミーガにボディを見舞い、左ジャブからスイッチ、左ストレートを見舞うイアン。完全に失速したフォルミーガだが、残り90秒の時点で勝負を賭けたテイクダウン狙いへ。シングルからダブルへ移行したフォルミーガに、脇を差し返しケージを背にスタンドをキープするイアン。残り30秒ほどとなり、ついにテイクダウンに成功したフォルミーガに対し、イアンはバタフライガードからエルボー&パンチを乱舞する。
試合はそのままタイムアップとなり、ジャッジの裁定は3者ともにイアンを支持。フライ級転向初戦で、イアン・マッコールがフライ級戦線のフロントラインに浮上した。