【Shooto2025#05 in OSAKA】世界バンタム級暫定王座決定戦でダイキライトイヤーと永井奏多が激突
【写真】昨年末の大阪大会で野瀬翔平を下して環太平洋王座に就いたダイキ。この試合に続いて今回は世界暫定王座決定戦のチャンスが巡ってきた(C)SUSTAIN/SUSUMU NAGAO
25日(日)大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで開催されるPROFESSIONAL SHOOTO 2025 Vol.5 in OSAKAにて、世界バンタム級暫定王座決定戦としてダイキライトイヤーと永井奏多の一戦が組まれている。
text by Takumi Nakamura
昨年7月に齋藤奨司と藤井伸樹の間で世界バンタム級王座決定戦が行われ、齋藤がスプリット判定で藤井に勝利。齋藤が第13代王者としてベルトを巻いたものの、齋藤の防衛戦延期により、環太平洋同級王者・世界1位ダイキ×世界2位・永井の暫定王座戦が組まれる運びとなった。
ダイキは2022年から4連敗を喫していたが、昨年行われた環太平洋フェザー級王座決定トーナメントにエントリー。初戦は川北晏生の欠場で不戦勝となり、決勝ではRoad to UFC帰りの野瀬翔平と対戦。
1R~2R中盤まで野瀬にテイクダウンを許してグラウンドで守勢に回る展開が続いたが、2R中盤のペダラーダで流れを変えると、そこからは野瀬のテイクダウンをディフェンスしながら打撃でダメージを与え、スプリット判定勝利でベルトを巻いた。
一方の永井は2023年4月にプロデビューし、5月13日に20歳になったばかりの新鋭。デビュー戦こそドローに終わったものの、そこからは6戦6勝と無敗街道を突き進み、3月の後楽園大会では齋藤と世界王座を争った藤井と対戦し、無尽蔵のスタミナとスクランブルの強さを武器とする藤井のお株を奪うタフファイトで勝利を収めた。
序盤の劣勢をはねのけて徐々に自分の流れを作って逆転勝利したダイキ。1Rから打撃とテイクダウンの攻防で藤井と真っ向勝負して、最終回にバックキープして勝ちを引き寄せた永井。
共に直近の試合で5分3Rフルに戦う接戦を制している両者だが、試合内容と展開は大きく異なる。今回の対戦=世界戦は5分5Rの長丁場であり、早い段階でのフィニッシュが訪れない場合は、25分間のゲームメイク力が求められる試合でもある。
直近の試合を見る限り、試合時間が長引けばダイキの粘り強さと試合運びの上手さが出る場面が増えるはず。永井としては序盤のラウンドでいかにフィニッシュに近い状況を作るか、それとも最後まで攻め続ける・アタックを続けるスタミナが求められる。
また環太平洋王座獲得までデビューから10年以上の時間を費やしたダイキに対し、永井は無敗のままタイトル戦に辿りつき、ここまで両者は異なる道を歩んできた。ファイトスタイルとキャリアも含めて対照的な図式が成り立つ世界戦を楽しみにしたい。
■Shooto2025#05 in OSAKA対戦カード
<世界バンタム級暫定王座決定戦/5分5R>
ダイキライトイヤー(日本)
永井奏多(日本)
<フェザー級/5分3R>
宇藤彰貴(日本)
パク・ジョンジュン(韓国)
<フライ級/5分3R>
杉本静弥(日本)
山本壮馬(日本)
<フェザー級/5分3R>
轟轟(日本)
グ・ジユン(韓国)
<新空手・Stand up提供試合/キック・ヘビー級/3分3R>
小池 翔(誠空会)
伊藤叶人(吉塚道場)
<新空手・Stand up提供試合/キック・58.5キロ契約/3分3R>
THE ROCK MFC(タイ)
白鳥光希(日本)
<新空手・Stand up提供試合/OFGキック・67.5キロ契約/3分3R>
有馬伶弍(日本)
井原浩之(日本)
<フライ級/5分2R>
龍城(日本)
南 裕人(日本)
<バンタム級/5分2R>
中島陸(日本)
松岡琉之介(日本)