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【Road FC72】黒井海成はバンタム級#03と。18歳、チョ・ジュンゴンがRoad FCデビューへ

【写真】Stop the 明日なき暴走ファイト――と願いたい、18歳のチョ・ジュンゴン(C)MMAPLANET

16日(日・現地時間)に韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるRoad FC72。原口伸がパク・ヘジンと初の韓国での試合に挑む同大会では、関野大成がRoad FCヘビー級王者キム・テインに挑戦。さらに黒井海成が再起を賭けてキム・ヒョンウと対戦するなど日本人選手が3人出場することになっている。
Text Manabu Takashima

キム・ヒョンウは昨年のバンタム級グローバルトーナメントでブラジルのルーカス・フェレイラをギロチンで倒し、準決勝進出を果たしたファイターだ。準決勝でキム・スーチョルに敗れたものの、そのスーチョル、ヤン・ジヨンに続くRoad FCバンタム級第3の男という見方ができる。


といっても黒井との試合は66キロ契約、つまりはフェザー級で黒井にとって適正階級となる。当初はストライカーのイメージが強かった黒井も、総合力が上がってきた。ヒョンウはスクランブルに弱い印象も残しているが、打たれ強さは定評がある。それだけに昨年のRoad FCサブミッション・オブ・ジ・イヤーを献上した一本負けを払拭するために、打撃の強いウェルラウンダー振りを発揮して、しっかりと勝利してほしいところだ。

日本に馴染みのある選手ではイ・ジョンヒョンがコ・ドンヨクとRoad FCフライ級王座決定戦を戦う以外に、第1部の2回戦枠でチョ・ジュンゴンの名前が確認できる。HEATのAngel’s FCとの対抗戦や昨年10月のBreakthrough Combatに来日し、印象深い打撃戦を繰り広げているティーンエイジャー・ファイターのジュンゴン。

対するイ・ギルスは全国ボクシング大統領杯で優勝経験のある元ボクサーだ。MMAでも鋭いカウンターを持ち味としているが、グラウンドにはまだ課題が残る。またサークルアウトする相手には持ち味を発揮しづらい面もある。とはいえ過去の試合を見ても分かる通り、ジュンゴンはガンガンとやりあう真っ向勝負を信条としている。しかしながら、10代であの打ち合いを続けるのは良くない。

BTCの久保健太戦ではテイクダウンで逃げ切ったように、ここはしっかりと組みを織り交ぜてダメージを最小限とするファイトを心がけて欲しい。そのジュンゴン、今回がRoad FC初戦となるが日本で戦うことは比較的自由に認められた契約という話も伝わってくる。久保戦の勝利でBTCやグラジエイターで戦うフライ級ファイターのターゲットとなっている感もあり、今後日韓を行き来してキャリアを積むためにも必勝のイ・ギルス戦といえるだろう。

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