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【TORAO35】環太平洋王座を逃がした野瀬翔平が地元福岡で加藤ケンジと復帰戦。結城大樹は安海健人と

【写真】焦らず、確実に――野瀬にとっては成長が試される一戦だ(C)MMAPLANET

9日(日)、5月11日(日)に福岡県福岡市中央区のアクロス福岡イベントホールで開催されるTORAO35の対戦カードが発表された。昨年12月、環太平洋バンタム級王者決定トーナメント決勝でダイキ・ライトイヤーに敗れた野瀬翔平が、ホームタウンで加藤ケンジと復帰戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

すでに野尻定由×宮口龍鳳のバンタム級など、九州在住ファイターを中心としたカードが発表されていた今大会。さらに野瀬×加藤、結城大樹×安海健人のライト級戦が追加されている。


野瀬は3年連続でRoad to UFCも挑戦するも、いずれもトーナメント優勝はならず。昨年9月に、キャリア初のベルトを目指して修斗環太平洋バンタム級王者決定トーナメントで再起した。初戦では人見礼王と対戦してキムラで勝利。しかし12月の決勝ではダイキ・ライトイヤーに判定負けを喫し、戴冠には至らなかった。

人見戦の前にはMMAPLANETのインタビューで「今まで以上に組みを強化している」と語っていた野瀬。確かに試合では相変わらずのテイクダウン&コントロールの強さを見せているが、打撃の被弾も目立ち、結果的に自分の形でポジションを奪うことが難しくなるというトーナメント2試合の内容であった。

対する加藤ケンジは現在5連敗中ではあるが、テイクダウンディフェンス&相手の隙を突く打撃を得意としている。まさに環太平洋トーナメントで明らかになった、野瀬にとっては課題ともいえる武器を持つファイターだ。ここで野瀬が強引な攻めを見せるようであれば、加藤のTD防御&打撃で削られる可能性もあるだけに、野瀬の試合運びにも注目したい。

結城は昨年10月、Bloom FCで勝利して以来の試合に。修斗公式戦は1年振りだ(C)MMAPLANET

また、結城は1年振りとなる修斗の試合で、2022年修斗ライト級新人王の安海を迎え撃つ。昨年3月は後楽園ホール大会で椿飛鳥に敗れ、ランキングを明け渡してしまった。その結果、ランク1位となった椿が3月16日にSASUKEが持つ修斗世界フェザー級王座に挑むこととなっている。

結城は10月のBloom FCからライト級に転向し、ソ・ジェファンをRNCで下した。そのソ・へファン戦では移動と減量苦から解放されたおかげか、テイクダウンからバックテイク、フィニッシュまで力強い動きを見せていた。現在はフェザー級でランクされている結城は、キャプテン☆アフリカがベルトを巻く修斗ライト級で新たにランキング入りなるか。

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