【EXC】CBS第2戦は熱戦続出!3大世界戦に悪童登場
現地時間7月26日(土)、エリートXC(EliteXC)がおくる総合格闘技界初の全米地上派中継、CBSライブショー第2弾『CBS EliteXC SATURDAY NIGHT FIGHTS』が、カリフォルニア州ストックトン・アリーナで開催された。
【写真】視聴率は下落したが、格闘技ファンの評価は高かったCBSライブ第2弾。メインで世界ミドル級王座を防衛したローラー (C) Dave Mandel via GONG Kakutogi
メインイベントでは、EXC世界ミドル級王座を懸け、王者ロビー・ローラーと挑戦者スコット・スミスが激突。この一戦は、5月末に行われたCBSライブショー第1弾の再戦であり、この時は、場内を熱狂の渦に巻き込む白熱の打撃戦となるも、3Rにローラーの指がスミスの目に入ってしまう無念のアクシデントで、最後はノーコンテストに終わっている。
全米が見守る中での運命の再戦――。この日も、前回を彷彿とさせる熱戦が繰り広げられ、試合は、スミスのエルボーで額をカットしたローラーが、ラウンド中盤から手数で上回り、フィニッシュはスミスのボディへ、怒涛の左ヒザ蹴り4連発。ダウンをしたスミスが立ち上がろうとした顔面に、追撃のヒザ蹴り、更に亀の態勢になったスミスのボディを、ローラーが蹴り上げたところで、レフェリーのハーブ・ディーンが試合をストップ。王者ローラーが2ヶ月越しの死闘に終止符を打つ、王座防衛に成功した。
また、セミファイナルでは、2007年2月に五味隆典を破っている“悪童”ニック・ディアズが登場。トーマス・デニーとライト級戦を戦い、試合は、2Rに入って一気に勝負を懸けたディアズが、スタンドのパンチでデニーを圧倒すると、最後は情け容赦のないパウンド3連打で決着。EXC世界ライト級王者KJ・ヌーンへの挑戦を決定させる価値ある勝利を挙げた。
そして、MMAファンの注目を集めた大一番。DREAMで大活躍中の“アメリカン・ナックルスター”エディ・アルバレスに唯一の黒星をつけているニック・トンプソンと、不遇の実力者ジェイク・シールズが、EXC世界ウェルター級王座決定戦で激突した。
が、そんな期待の一戦はなんとジェイク・シールズが63秒ギロチンチョークで圧勝、衝撃の強さを見せ付け、王座戴冠に成功。勝ったシールズは「GSPとジョン・フィッチの勝者と統一ウェルター級戦を行いたい」と、地上波ナショナル中継の視聴者とCBSの意向を無視したようなコメントを残したが、それは、エンターテイナーでなく、ファイターとしてキャリアを重ねてきた彼らしい言葉だったともいえる。