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【LFA202】渡米直前、ユニソフ負傷欠場の報。上久保の相手はブラジルの極め系マテウス・サントスに

【写真】何があっても受け入れる。そんな風な上久保だった(C)MMAPLANET

21日(金・現地時間)にニューヨーク州サラマンカのセネカ・ナイアガラ・リゾート&カジノで開催されるLFA202「Nkuta vs Garcia」で実現する上久保周哉のLFAデビュー戦。
Text Manabu Takashima

米国在住タジキスタン人、キャリア10勝0敗のバクトヴァル・ユニソフと対戦予定だったが、ユニソフが負傷欠場しブラジルのマテウス・ハポジーニョ・サントスと戦うことが急遽決まった。

ユニソフの負傷欠場の報が上久保陣営に届いたのは、日本時間で16日(日)の正午だった。この時点で代役は見つかっておらず、17日(月)の夕方に日本を発つ上久保としてはフライト時間が迫ってくるなか、LFAからの連絡を待つ以外何もできることはなかった。


対戦相手候補が見つかったという方向が、上久保に届いたのは17日(月)の午前中だった。LFAから「サントスをブラジルから招聘するが、バンタム級のウェイトまで体重を落とすことはできず140ポンド契約マッチで戦えるか」という確認が入った。

小さな狐=ハポジーニョの異名を持つサントスは、キャリア18勝9敗の30歳。シュートボクセ・ダニエル・リマ所属のファイターで、19勝のうち一本勝ちが11度、TKO勝ちが6試合。反則勝ちと判定負けが揃って1度ずつ。8敗の内訳は前述したように判定負けが1度で、一本負けが2試合。KO負けは6試合を数える。

数字以外ほぼ情報がないサントスだが、ホームランは量産してもエラーが多い。そんなグラップラーかもしれない。さらにいえばコルンバ・ファイト・コンバットという大会の暫定バンタム級王者だが、キャリア18戦目まではフライ級で戦っていた。フライ級時代の試合映像を確認する限り、動きは機敏だ。同時に常に一本を取りに行く姿勢を持っている。

バックを制しながら、果敢に前方回転し首を刈って腕十字という動一本勝ちも映像で確認できた。さらにロシアのオープンFCのアレクサンデル・ヴァロジン戦では、オモプラッタを仕掛けられた刹那、目の前にあったヴァロジンの爪先を捻り、トーホールドを極めるという荒業も見せている。とはいえ、アグレッシブが過ぎ防御が甘く長所が短所を兼ねているファイターとも考えられる。

上久保は140ポンド契約を了承してから、6時間後には羽田空港を発った。今のMMAでは負傷欠場と、体重オーバーはあって然り。その一方で、ユニソフの欠場を受けて米国内だけでなく、ブラジルから急遽選手を招聘するのはLFAにとっても異例といえる。

「正直、LFAとしてはカードが飛んでもダメージはそれほどない。ブラジルから選手を招聘するとなると、出費がかさむ。でも今大会で絶対にシューヤに試合をしてほしかった」とはエド・ソアレスLFA CEOの言葉だ。

この事態もUFC出場を思えば、予行演習という捉え方もできる。そして上久保はMMAPLANETに以下のようなコメントを寄せ、機上の人となった。

上久保周哉
「対戦相手が変更となり、10勝無敗のユヌソフと試合する事ができず残念です。同時に直前の欠場ながら、対戦相手を探してくれたLFAや周囲の皆様に感謝しています。やる事は変わりません。どんな相手でも彼らは彼らのキャリアをかけて臨んでくる。僕も全身全霊をこめて試合に臨みます」

■視聴方法(予定)
2月22日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC FIGHT PASS

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