【IT’S SHOWTIME】初のアテネ大会、アンディ・サワー登場
11日(日・現地時間)、ギリシャの首都アテネ中心外から8キロメートルほど離れた、エーゲ海の島々への出港地となる港湾都市プレウス。そのプレウスにあるピース&フレンドシップ・スタジアム(スタジオ・エリニス・カリ・フィリアス)で行われるIT’S SHOWTIMEにとって初のギリシャ大会。日本から山本真弘が参戦する同大会の開催が間近に迫ってきた。
【写真】急遽、イッツショータイムへの出場が決まったアンディ・サワー。11月23日S-CUPで準優勝に終わったものの、初戦ではあのボーウィー・ソーウドムソンをKOで破っている。ちなみにDynamite!!に出場しなければアンディが、1年を通してK-1のリングに上がらなかったのは、2004年以来6年振りということになる (C) GONG KAKUTOGI
本拠地オランダからベルギー、イタリア、ハンガリー、チェコと勢力範囲を伸ばしているイッツショータイム。来年7月には初のロシア大会を行うことが既に発表されているが、今回のギリシャ大会はスキュロス島にジムを持ち、ファイターのマネージメントもするイエニス・エブゲニコスの主催となる。
ただし、ギリシャで開催されてはいるが、メインカードにギリシャ勢の出場はなく、オランダで行われているイッツショータイムそのものが持ち込まれたかのようなカード編成になっており、メインではIT’S SHOWTIME 70キロ級世界タイトルマッチ、王者ムラット・ディレッキーにクリス・ナギンビが挑戦する一戦が用意されている。
【写真】ハードパンチャーのムラット・ディレッキー。ベルギー国籍を持つトルコ人ファイターの彼は、最近、減量に苦戦しているという話も(C) BEN POINTER/EFN
ディレッキーは、パンチ主体のファイター、日本でMAX初代王者のアルバート・クラウスを右フック一発でKOし、周囲をアッといわせたこともある。佐藤嘉洋に判定で敗れ、来日が途絶えているが、その後もドラゴからKO勝ちし同王座を獲得。欧州のトップに君臨している。
【写真】破壊力十分のヒザ攻撃。アレナ大会ではアントニー・ネクリをワンパンチで破っているが、唐突な王座挑戦という感はしないでもない(C) BEN POINTER/EFN
一方の挑戦者のクリス・ナギンビは、コンゴ出身で強靭な肉体と跳躍力のある強豪だ。ディレッキーのパンチにも十分に対応できる能力を持っており、ヒザ蹴りなど大技では王者を上回るという見方もできる。イッツショータイム初のギリシャ進出にふさわしいメインイベントとなろう。
そのメインよりもある意味、注目を集めているのがセミの70キロマッチ、パヨンスック・スーパープロサムイとアンディ・サワーの一戦だ。パヨンスックは当初、K-1 WORLD MAX二連覇を達成したジョルジオ・ペトロシアンが対戦相手だったが、大会後に拳を骨折していることが判明。手術は成功し、経過も順調のようだが、今回の試合は大事を見て欠場となった。
70キロ世界最強ファイターの欠場により、代役に白羽の矢が立ったのが、11月23日のシュートボクシングの大一番S-CUPでは、ケガの影響もあり、投げ技でトビー・イマダに敗れ準優勝に終わったアンディ・サワーだ。過去2年、ペトロシアンと最も競り合ったアンディ。イッツショータイムへの出場は、09年のアレナ大会以来、1年7カ月振りとなる。そのアンディと対戦するパヨンスックは、現在ムエタイからK-1ルールへスタイルをアジャスト中だ。
【写真】首相撲禁止で、ムエタイらしさを攻撃面で発揮することはできるか。パヨンスック・スーパープロサムイ(C)WORLDKICKs
パヨンスックは、5月のイッツショータイム・アレナ大会で佐藤嘉洋を破ったものの、K-1ルールとしてはかなり微妙な判定で、佐藤勝利という声も多く挙がっていた。その後、10月4日のK-1 WORLD MAXソウル大会のスーパーファイトに出場し、チェ・ウヨンを危なげなく判定で下している。
リングの端から、反対側にいる相手に二歩移動しただけで、ローキックを当てることができる踏込みの持ち主パヨンスックだが、パンチの攻防ではアンディが、1枚も2枚も上手といえる。K-1ルールに馴染もうとするパヨンスックにとっても、この試合は試金石となるだろう。
■YIANNIS EVGENIKOS Presents IT’S SHOWTIME ATHENS主な対戦カード
<IT’S SHOWTIME 世界70キロMAX選手権試合/3分5R>
[王者]ムラット・ディレッキー(ベルギー)
[挑戦者]クリス・ナギンビ(オランダ)
<70キロ/3分3R>
パヨンスック・スーパープロサムイ(タイ)
アンディ・サワー(オランダ)
<ヘビー級/3分3R>
トマシュ・ハロン(チェコ)
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ)
<IT’S SHOWTIME 世界61キロMAX選手権試合/5分3R>
[王者]セルジオ・ヴィールセン(オランダ)
[挑戦者]山本真弘(日本)
<70キロ/3分3R>
ヤフス・カヤバシ(オランダ)
ガーゴ・ドラゴ(オランダ)
<70キロ/3分3R>
ラファウ・ドゥデク(ポーランド)
シャヒッド・オラド・エルハジ(オランダ)
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