【Breakthrough Combat03】九州より、漢・上田将年が出場。元Black Combatフライ級王者と対戦!!
【写真】地方と首都圏の独立したプロモーションが横関係に繋がるのはPFCとNEXUSに続き、Bloom FCとBreakthrough Combatが二例目か(C)MMAPLANET & BREAKTHROUGH COMBAT
22日(水)、Progress実行委員会より2月26日(水)に会場非公開&配信大会としてBreakthrough Combat03が開催され、上田将年が元Black Combatフライ級王者イ・ジュンンと対戦することが発表されている。
Text Manabu Takashima
昨年10月に現状突破をスローガンにMMAとグラップリング=Progressの複合イベントとして第1回が行われ、クリスマスに第2回大会が実施されたBreakthrough Combat。海外に活躍の場を求める選手の登用、MMAではモンゴル、韓国、マレーシアと海外勢の招聘と特異な色を持つ同大会が、早くも3度目のイベントを開き漢・上田将年の参戦が決まった。
上田は昨年10月にBloom FC03のメインでアリエル・オリバースに判定勝ちを収めて以来の実戦となる。パンクラスで結果を残せず引退も考えた上田は現役続行を決め、ヒーリング期間中だったBloom FC03では裏方として大会サポートをしていた。しかし、オリバースというUAEWベテランの対戦相手を探している最中に若い選手が強い選手と戦わない現状を目の当たりして、「なら俺がやっちゃる」と出場を決めた。
過酷な減量のダメージも蓄積していた上田は、バンタム級で戦うことも視野に入れていたが、地元福岡開催でもあり、ストロー級のオリバースの1階級上でも試合をしたいという気持ちを受け止め、フライ級3回戦で戦った。
リリースによると上田とBreakthrough Combatの接点は、Progress実行委員会がBloom FCにオリバースをはじめ、アジア勢の招聘をサポートし協力関係にあったのが第一歩だと説明がなされている。オリバースを下した上田が、会場で長谷川賢Progress実行委員と談笑するなかで「強い相手と戦いたい」、「痺れる試合がしたい」と熱い気持ちをぶつけたことで今大会の出場に繋がったという。
本来は第2回大会に来日した元Road to UFC準優勝者のチェ・スングクとの対戦が内々に決まっていたものの、正式発表前にチェ・スングクがレスリング・トレ中に全治3カ月の負傷をし、代役にイ・ジュンヨンが名乗りを挙げた。
イ・ジュンヨンはキャリア5勝2敗、6戦目にキム・ソンウンを破りBlack Combatフライ級王者に輝いている。その後、世界を目指しONE FFに参戦も──デビュー戦で、あの岡田遼と戦った──ジアン・クラウド・サクレッグに敗れ、再起戦で初来日、上田と相対することに。
そのイ・ジュンヨンは柔道黒帯で柔術では紫帯だが、MMAでは決してグラップリング主体のファイターではない。逆にテイクダウンにヒザ蹴りを合わせてRNCを極めたり、サクレッグには殴り負けをしている。
九州の独立プロモーションから、首都圏の独立プロモーションというルートを創った上田は、Bloom FCではモンゴル勢&フィリピン勢と荒いフィジカルファイターとの経験を積んできた。より柔軟なMMAをするイ・ジュンヨン戦で、上田がどのような終盤に向かうキャリアを切り開くのか見ものだ。
なおリリースに寄せられていた両者の今回の試合に対する意気込みは以下の通りだ。
上田将年
「今回は素晴らしい大会に、そして海外の良い選手とのオファーありがとうございます。
長年、国内団体で闘ってきた選手として日本人選手意地を見せたい。そして地元福岡の若い選手達に地方からでも勝てるぞという背中を魅せたいです。相手に若さでは勝てませんが勝ちへの執念は相手より勝れるよう頑張ります! 応援の程よろしくお願いします」
イ・ジュンヨン
「前の試合結果が良くなかったのにも関わらず、日本で戦う機会を与えていただき誠にありがとうございます。上田選手は経験豊富なベテランと聞きました。そのような強い相手と憧れの日本での初試合ですが、自分も全力を尽くしで存在証明をしてみます。応援宜しくお願い致します」