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【RIZIN49】10度目の大晦日は3部構成、ナンバーシリーズのメインで鈴木千裕×クレベルの王座戦が決定

【写真】今年の大晦日、鈴木千裕はパトリシオ・フレイレとのリマッチも計画されていたが、最終的にクレベル・コイケとの対戦が決定した(C)TAKUMI NAKAMURA

5日(火)都内にて、12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZINの大会概要、そして決定対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

2015年の旗揚げ興行から数えて、10度目となるRIZIN大晦日大会。榊󠄀原信行CEOより、今年の大会は10年を意味する「DECADE」というサブタイトルのもと、朝から年越しカウントダウンまでの3部構成によるロングラン興行となることが明かされた。


そのうちの第3部がRIZIN49として行われ「10回目の大晦日を絞めるメインカード」(榊󠄀原CEO)としてRIZINフェザー級王者・鈴木千裕×挑戦者クレベル・コイケが発表された。

鈴木とクレベルは2023年6月のRIZIN43で対戦。当時クレベルが保持していたタイトルに鈴木が挑戦する形だったが、クレベルが公式計量をクリア出来ずに王座剥奪。試合はクレベルが三角絞めで一本勝ちしたものの、ノーコンテスト裁定に終わっていた。

その後、鈴木は同年7月の超RIZIN02でパトリシオ・フレイレをKOし、11月のRIZINアゼルバイジャン大会ではヴガール・ケラモフをKOして空位になっていたRIZINフェザー級王座を戴冠。今年4月のRIZIN46では金原正徳の挑戦を退けて初防衛に成功している。一方のクレベルは昨年9月のRIZIN44で金原に不覚を取ったものの、その後は斎藤裕とフアン・アルチュレッタに一本勝ちし、王座挑戦のチャンスを掴んだ。

当初、鈴木はBellatorサイドからのリクエストもあり、パトリシオとのリマッチも計画されていたが、「10回目の大晦日にどんなカードがふさわしいかを考えた時に団体の威信をかけた試合ではなく、クレベルとのタイトルマッチがふさわしい」(榊󠄀原CEO)とクレベルとのリマッチにまとまる形となった。

榊原CEOの挨拶を受け、両者はそれぞれ意気込みを語った。

クレベル・コイケ
「今回のチャンスですごい嬉しいです。1年半ずっと待っていて、 今日榊󠄀原さんありがとうございます。千裕もありがとうございます。今回の試合で私はまたチャンピオンに返り咲きたいです」

鈴木千裕
「自分はこの試合に納得しています。去年6月にクレベル選手と試合した時に、 ノーコンテストだったんですけど、自分の中では悔しいですけど負けを認めています。認めているんですけど、 大晦日にリベンジして、自分が本当のチャンピオンになるんで、それを楽しみにしていただきたいと思います」

調印式を終えたあと、MMAPLANETとの質疑応答で以下のコメントを残してる。

――榊󠄀原CEOから、この試合がメインカードになるというコメントがあったが、それを聞いた心境を聞かせてください。

クレベル「それはめっちゃ嬉しいです。今年の大みそかに自分がメインイベントをやるのは、本当に素晴らしいです。自分はRIZINが最初に始まった時のことを覚えています。その時から自分もRIZINで試合をしたいと思って、実際にRIZINで試合ができて、もっともっと試合をしたい。それで10回目の大晦日のメインイベントで試合をやれるのは本当にすごいし、嬉しいです。大晦日は(一年で)一番大事で、みんなも大晦日のメインイベントで試合をしたいと思っているから、自分が大晦日のメインで試合できるのがすごい嬉しい。めちゃ素晴らしいです」

鈴木「僕はアマチュアの時にRIZINのアマチュアのトーナメントで優勝して、さいたまスーパーアリーナの休憩時間に試合をしたんですけど、その時に『絶対いつかRIZINのチャンピオンになって、大晦日のメインに試合をします』と宣言して、それが10回目の大晦日に叶ったんで、それはもうめちゃめちゃ嬉しいです。だからこそしっかり勝ってRIZINに最高の10周年を迎えさせますし、自分も最高の一年を迎えるので、超楽しみですね」

――この試合には色んなストーリーもあり、試合としても注目が集まる一戦だが、どんな勝ち方をしたいと思っているか。

クレベル「自分も一番の日本人のストーリーがある試合(だと思う)。RIZINが始まってヘビー級から色んな階級が出来たけど、今1番盛り上がっているのはフェザー級やバンタム級。自分はフェザー級だから、そのタイトルマッチをやるのが嬉しい。絶対に大晦日でいい試合をして、来年もっとRIZINを盛り上げたい。今回千裕に勝って、来年は誰でもいい。例えば平本蓮、待ってます。 (試合は)一本勝ちで間違いない。三角(絞め)です」

鈴木「自分はKOです。去年(6月のクレベル戦で)できなかったことをやります」

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