【HEAT55 x AFC34】Angel’s FCフライ級王座決定戦で廣瀬裕斗と対戦、チュ・ドンジョ「自分の域にない」
【写真】淡々と自信タップリだった (C) MMAPLANET
26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34。日韓対抗7×7の最終マッチで廣瀬裕斗とAngel’s FCフライ級王座を賭けて戦うチュ·ドンジョ。
Text by Manabu Takashima
名門チームMADプサンに所属するチュ・ドンジョは兵役中にロビー・ローラー✖ローリー・マクドナルドという歴史に残る名勝負を目にし、MMAファイターになることを決めたという選手だった。
――チュ·ドンジョ選手、土曜日にHEATでAngel’s FCフライ級王座を賭けて廣瀬選手と対戦します(※取材は23日に行われた)。今の調子はいかがですか。
「体調は最高です。コンディション的にも絶好調で、土曜日には良い試合を見てもらうことができると期待しています」
──HEATでAngel’s FCのタイトルを争う。特殊なケースですが、そこに関して思うところはありますか。
「いえ。場所は場所で、タイトルはタイトルです。ベルトを巻くために戦うのみです」
──押忍。では、そんなチュ·ドンジョ選手がMMAと出会ったのは、いつ頃ですか。
「兵役に行っていた10年前、20歳の時ですね。MMAの試合を初めて見て、MMAファイターになろうと決めました」
──それまで格闘技の経験は?
「テコンドーを中学までやっていましたが、それは遊びのようなもので競技をやっていたというほどではなかったです。兵役に行くまでテコンドー以外にスポーツはやっていなかったです」
──スポーツ歴がなくて、兵役。体力的にも大変だったかと。
「あの頃はこれ以上辛いことはないと思っていましたが、今となっては遠い過去で。それほど厳しくなかったように思えるようになりました」
──そんな兵役中にMMAファイターを目指そうと思うまでになった試合とは、誰のファイトだったのでしょうか。
「UFCの名勝負特集的な番組で視たロビー・ローラーとローリー・マクドナルドの試合です」
──おお、序盤は非常にテクニカルな打撃の攻防が見られ。それでも倒せないということで、壮絶な殴り合いとなった激闘でした。
「兵役中に自由もない生活の中で、あの激闘は凄く胸に来るものがありました。当時の自分は技術的なことは分かっていなかったのですが、まるで殺し合いのような激しい試合をしていたにも関わらず、試合後には友人のように健闘を讃え合っていたのが本当に格好良かったです。
そして兵役を終え、チームMADで練習を始めました。チームMADを選んだのは、プロとしてやっていくなら強いチームで練習をしたいと思っていたからです。チームMADにはUFCファイターもいて、戦績の良い選手も多かったので。
ただ、まだアマチュアで試合にで始めた頃にコロナになって。ジムが閉まる時期が長かったです。政府の指示とはいえ、練習ができないのは本当に辛かったです。プロとしてやっていこうとチームMADの近くに部屋を借りて、練習に専念しようとしていたので。ただ、MMAファイターになることを諦めようという気持ちには一切ならなかったです」
──プロになってからは主にAngel’s FCで戦ってきましたが、去年の11月にはフィリピンのUnderground Battleでも戦いました。フィリピンの試合は、どのような経験になったでしょうか。
「館長からフィリピンで試合をするかと尋ねられ、二つ返事でOKをしました。UGBはフィリピンではメジャーなイベントですし、試合に集中していたのでAngel’s FCで戦っている時と大きな違いは感じられなかったです」
──では初めて戦うことになる日本のMMAについては、どのような印象を持っていますか。
「以前、日本で練習をしたことがあるのですが、どの選手も本当に組み技や寝技が強かったです。凄く勉強になった思い出があります」
──ベルトを戦う相手、廣瀬選手の印象を教えてください。
「廣瀬選手の試合映像をいくつか視ましたが、打撃を中心に戦うアグレッシブな選手です。とはいえ、こういうことを言うのは失礼ですが、打撃でも組み技でも自分の域には達していない。全局面で上回っているので、お客さんに楽しんでもらえる試合がしたいですね。同時に、それ以上に自分に悔いが残るような試合だけはにはしたくないです。そしてファンの皆さんと同じように自分も楽しめるよう戦います」
■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE
■ HEAT55 x AFC34対戦カード
<ISKAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王座決定戦/3分3R+ExR>
アブラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
アントニー・マルコニ(フランス)
<キック・ライト級/3分3R>
安川侑己(日本)
チュ・ギフン(韓国)
<キック63キロ契約/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
パク·ジョンジュン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
熊崎夏暉(日本)
ふくやーまん(日本)
<Angel’s FCフライ級王座決定戦/5分3R+ExR>
廣瀬裕斗(日本)
チュ·ドンジョ(韓国)
<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
キム·パンス(韓国)
<ライト級/5分3R>
岩倉優輝(日本)
シン·ジェヨン(韓国)
<ウェルター級/5分3R>
阿部光太(日本)
マ·チャンウ(韓国)
<ミドル級/5分3R>
堀越拓実(日本)
ヨ·ドンジュ(韓国)
<バンタム級/5分3R>
福井達郎(日本)
パク・チウ(韓国)
<ミドル級/5分3R>
フェルナンド・マツキ(日本)
チャン·ドンミン(韓国)