【RING C05】伝説の再興?! 國頭&和田が参戦、K-MMA大会の注目はシン・ユミン&ソン・ミンソォ
【写真】左がシン・ユミン、右がソン・ミンウォ。玉石混交・日韓MMA交流が盛んとなっているが、彼らの実力のほどは? (C)RINC C
20日(日・現地時間)、韓国はインチョンのサンサンプラットフォーム・ウェーブホールでRing Championship05が開催される。
text by Manabu Takashima
第4回大会から半年の間に人材育成大会=Challenge League、9月にはバンコクでフェアテックスと合同イベントを開くなど将来性を重視するRing C本戦は、4月大会から引き続きRING Championshipバンタム級王座決定トーナメントの準決勝が実施され、初戦がパク・サンヒョンの計量失敗で不戦勝となった國頭武がキム・ウンソンと戦う。
また和田教良も同プロモーション初出場となり、フライ級戦でソン・ミンソォと相対することも決まっている。そんななか、ここでは新興プロモーションに出場する韓国勢の注目株にスポットを当てたい。
國頭とは別山の準決勝でカザフスタンのボォレット・ザマンベコフと戦うシン・ユミンは、11月にRoad to UFC決勝を控えたチェ・ドンフンのスパーリングパートナーで、Team MADポハン所属。同ジムのキム・インス監督は「実直な人間で体力が優れている。MMAファイターとしては何でもできるウェルラウンダーで、ステップが良くグラウンドも上手い」と愛弟子を評している。
実際、戦績は5勝0敗で、既にKMF(Korea Mixed Martial Arts Federation)のフェザー級のベルトを巻いている。5勝のうち3試合がパウンドでのKO勝ちで、パワフルな寝技が持ち味だ。
もう一人、注目したいのが和田と戦うソン・ミンソォだ。MMA自体はまだ3戦目(2勝0敗)だが、キックボクシングでは韓国の国家代表でテイクダウンの防御を見につけてMMAに対応している。
ハイペースで打撃を繰り出し、クリンチになってもヒザ蹴りを駆使してケージレスリングを戦い、自らテイクダウンを奪う姿勢も持つ。和田としては2月のチェ・ドンフン、7月のオトゴンバートル・ボルドバートル戦の経験がどう生きるのか、興味深い一番だ。
今大会は1933年7月8&9日にインチョンで開催された京仁対抗武道演技をオマージュしたイベントとして、大会前日には同所でブラジリアン柔術等の他の格闘技の試合も行なわれる。京仁対抗武道演技は柔道、ボクシング、フェンシングなどさまざまな武術や体育技能が披露された大会だったという言い伝えがあり、なんでも韓国で初めてボクシング✖柔道の異種格闘技戦が組まれた伝説の格闘技大会らしい。
1933年といえば日本による日韓併合、韓国からすれば日帝時代に当たる。同国の教科書では日帝強占期とされる時代に行われた格闘技の祭典を振り返る。民間レベルでは友好でしかない両国の関係がある今だからこそ、あの時代の格闘技を我々も探求し、触れる機会となるだろう。
■ RING C05対戦カード
<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
キム・ウンソン(韓国)
國頭武(日本)
<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
シン・ユミン(韓国)
ボォレット・ザマンベコフ(カザフスタン)
<ミドル級/5分3R>
ユン・ジェウン(韓国)
マクシム・ミクティプ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
ソン・ミンソォ(韓国)
和田教良(日本)
<ライト級/5分3R>
ジョン・ジェイル(韓国)
イ・フンソク(韓国)