【DWCS S08 Ep08】右が当たる距離の創造主マルチネス✖瞬発ステップイン=フランクリン
【写真】Combate GlobalとPit FCの王者対決 (C)Zuffa/UFC
1日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S08 Ep08が開催される。今年のコンテンダーシリーズもラスト3を迎え、今大会にも米国、カザフスタン、ポーランド、メキシコ、スペイン、カナダと6カ国から10選手が出場する。
Text Manabu Takashima
なかでも注目したいのは3つ目のPIがオープンし、ラテンアメリカ全般が強化を担うメキシコから、5勝0敗のゼビアー・フランクリンと戦うダヴィッド・マルチネスだ。
実妹メリッサが既にUFCストロー級と契約しているマルチネス。姉トレイシー・コーテズに続き、UFCファイターを目指したが2度コンテンダーシリーズに挑み、どちらも敗れたレイエス・コーテズ続き、性別の違う兄妹UFCファイター誕生にチャレンジする。
マルチネスはキャリア10勝1敗。Combate Globalバンタム級チャンピオンで初防衛戦に成功した昨年5月以来の実戦となる。10勝のうちKO勝ちは、実に9試合を誇るマルチネス、その右の拳を当てる間合いを創るのがとにかく上手い。下がって当てる、踏み込みに合わせるカウンターの右は絶品だ。
時にコンテンダーシリーズでは厳禁ともいえる、ケージの前を回って攻めないように感じられる動きも、結果的には焦れた相手が誘いに乗った形で前に出てきたところで、カウンターの右を打ち込んで勝利を手にできる。
対してフランクリンは、レスリングと融合させた鋭い打撃の持ち主だ。まるで往年のケビン・ランデルマンをサイズダウンさせたような爆発力を持つ。とはいえ、その瞬発力もマルチネスの想定を越えないと右を合わされる可能性は低くない。
それ以前にフランクリンはマルチネスのカーフで前足を削られないことが、勝利への第一条件となるだろう。他方、マルチネスは組まれた時の対処のスタミナは、Combate Globalという殴り合い上等のMMAで経験値を積んできた分、未知数ともいえる。
フィニッシュ、攻める姿勢、アンダードッグのアップセットこそ今シーズンの契約の是非を決める要素ではあるが、加えてハイペースの戦いが求められるだけに、スタミナ配分も重量な勝敗の鍵を握るエレメントになるだろう。
■視聴方法(予定)
10月2日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS
■ DWCS S08 Ep08対戦カード
<ライトヘビー級/5分3R>
ジヤル・ヌルゴズヒ(カザフスタン)
バルトス・シェフチェク(ポーランド)
<フェザー級/5分3R>
アルベルト・モンテス(ベネズエラ)
カーロス・カルデロン(米国)
<バンタム級/5分3R>
ダビッド・マルチネス(メキシコ)
ゼビアー・フランクリン(米国)
<ミドル級/5分3R>
アブデラ・エルラミー(スペイン)
トーレス・フィニー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
クリスチャン・サヴォワ(カナダ)
ジェイコブ・スミス(米国)