【DWCS S08 Ep08】独創的イマジネーション・グラップリング=ジャコビー・スミスがヒジでサヴォワをTKO
【写真】勝利を決めると、ケージを蹴ってバック宙。抜群の運動神経で、発想力が豊か(C)Zuffa/UFC
<ウェルター級/5分3R>
ジャコビー・スミス(米国)
Def.2R2分55秒by TKO
クリスチャン・サヴォワ(カナダ)
手を下げた構えから右カーフを蹴るサヴォワに対し、よりパワフルなカーフをスミスが返しダブルレッグからスラムダウンする。スクランブルでバックに回ったスミスは、後方に倒すとサイドバックからパンチを打って行く。スミスは立ち上がってスペースを作るや、後方に小外掛けで崩す。そしてスタンドに戻ろうとしたサヴォワの顔面にヒザを突き上げると、アッパーからフックを打っていく。
レベルチェンジからダブルレッグを決めたスミスは、飛び込んでのパウンドに背中を見せたサヴォワに対して両足をフックする。サヴォワが立ち上がり、スミスはフックを解いて着地するとジャンプしつつ、右ヒザをサヴォワのヒザ裏に押し当てて自ら後方に倒れ込み寝技に持ち込む。イマジネーション溢れる動きでコントロールを続けるスミスはパスを決めてサイドへ。サヴォワのシングルにはバックに回り、立ち上がったところでハイキックを見舞う。残り90秒、簡単にテイクダウンを決めたスミスは左のパンチからエルボーを落とす。右目の周囲をカットして流血のサヴォワは、マウントもサヴォワの動きに合わせて一つのポジションに拘ることはなく、立たせて倒すスタイルでパンチを落とし最初の5分を圧倒した。
2R、懸命に左ハイ、右ミドルを蹴って行ったサヴォワだが攻撃が粗く、カーフからフックを被弾してマウスピースを吐き出す。スミスはカーフを蹴り、左ストレートを2度連続で当てる。サヴォワの右ハイキックが顔面に跳んできたが、キャッチしてテイクダウンしたスミスがハーフで抑える。エルボーを落とされ、潜れないサヴォワは必死にレッスルアップを狙うもバックを譲る。リストコントロールから背中をつかせたスミスは、左足を抜いて右エルボーを連続で落とす。スミスはニーシールドのサヴォワにエルボーを続け、試合は一方的な内容に。ためを創ってエルボーを全力で落とすスミスを見て、レフェリーが試合を止めた。
キャリア9連勝、7つのKO勝ちとしたスミスはバックステージインタビューで「僕は174ポンド、小さい。ただ注目をしてくれ」と話した。