【Pancrase347】格闘代理戦争出身のナカガワは極められず、安藤がTD&トップキープで逆転判定勝ち
【写真】安藤にとってはサブミッションを凌ぎ、スクランブルを制したことも大きかった(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
安藤武尊(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
安藤が距離を詰めながら、右ロー、左ジャブを繰り出す。ガードを下げてプレスを掛け返すナカガワが右ローを見せた。安藤は右カーフを蹴り込む。ナカガワが右を伸ばしたが、安藤はバックステップでかわした。ナカガワの左ハイをかわした安藤が距離を取る。ナカガワは右ハイからパンチの連打で前に出るも、安藤が距離を保ち続ける。ナカガワも左右のハイ、右カーフと蹴りと散らす。左ジャブを突き、安藤の左をブロックしてから左フックを返したナカガワが、右カーフキックを効かせた。
アッパーを織り交ぜた連打で安藤をケージに追い込んだナカガワが引き込む。草刈りで尻もちを着かされた安藤はトップをキープするも、ナカガワが三角絞めへ。スラムで凌いだ安藤に対し、ナカガワが腕十字に切り替えた。仰向けから腕を抜いた安藤がスクランブルに持ち込むと、ナカガワがギロチンに捕らえる。ここは安藤が首を抜き、トップのままラウンドを終えた。初回はジャッジ3者がナカガワの10-9としている。
2R、サウスポーにスイッチした安藤だが手は出ず。オーソドックスに戻して右スイングを振るう。このパンチを食らいながらもナカガワが左フックをカウンターで当てた。ケージ中央から安藤がダブルレッグで飛び込み、ナカガワに背中を着かせる。さらにパスしてサイドに回った安藤。ナカガワはバギーチョークの体勢から、左腕を差し上げてガードに戻した。
下から安藤を抱え込み、足を上げていくナカガワ。右腕を十字に捕らえようとしたが、ここはすぐに安藤が反応した。ケージ際に移動し、ナカガワが腕十字を狙うと安藤が立ち上がる。レフェリーがブレイクをかけてスタンドへ。下がる安藤はワンツーで追いかけくるナカガワを、ダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。ナカガワのギロチンを凌ぎ、ここで2Rは終了。ジャッジ1者がナカガワの10-9、ジャッジ2者が安藤の10-9とした。
最終回、左のガードを下げて構えるナカガワがプレスを掛ける。安藤がダブルレッグで飛び込むと、ナカガワがスプロールから安藤の顔面に対してヒザを狙った。明らかな反則だが、肩口に当たったために反則と取られなかったのか……。安藤が切り返してトップを奪うと、両者がスタンドに戻った。
パンチの交換から、再び安藤がダブルレッグで背中を着かせる。ナカガワのスイープは、腰を上げてかわす安藤。トップをキープして削る安藤は、一度ナカガワが立ち上がるも、距離を取ってからダブルレッグでテイクダウンを奪う。ケージ際でハーフガードのナカガワに左ヒジを落とす安藤は、トップから削り続けて試合を終えた。
最終ラウンドは確実に安藤が取ったか。格闘代理戦争からプロデビューのナカガワに、安藤が逆転の判定勝利を収めた。