【Eternal MMA85】TDされても、マウントを取られても立って、殴った伊藤空也がバンタム級新王者に!!!!
<Eternal MMAバンタム級選手権試合/5分5R>
伊藤空也(日本)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
ロッド・ッコスタ(豪州)
鋭い右ローを蹴った伊藤。さらに前足でミドルを当てる。伊藤は右カーフ、コスタのスイッチに自らもスイッチを一瞬見せる。カーフを続ける伊藤は、ケージを背負った状態から前に出て右ハイ&右ローのコンビを繰り出す。コスタは右カーフを返し、両手で顔面を守る構えを崩さない。伊藤は腹と足を蹴り、左ジャブを伸ばす。ジャブ&右カーフの伊藤は、ジャブからアッパーを狙う。パンチ、蹴りとも手数で上回る伊藤が左ハイから左フック。右を返したコスタは、最初のダブルレッグでテイクダウンを決めると両足を束ねていく。
背中でケージを背負った形の伊藤は、ボディロックから足を刈られ左足を束ねられ状態が続く。左を差しても、アンクルピックに取られた伊藤、ラウンド終了間際に立ち上がったが初回はリードを許したか。
2R、伊藤は左ジャブ&右カーフ、そして左リードフックを振るう。コスタは前足を蹴られながらジリジリと前に出ると、飛び込んでヒザ&パンチからダブルレッグへ。右を差して耐える伊藤だったが、ボディロックの要領で前方に崩される。伊藤の背中をマットにつけさせたコスタはガードの中でコツコツとパンチを落とす。コスタは伊藤のガードを越えることができない状況が続き、ワキ腹を殴るにとどまる。伊藤はケージを背負って立ち上がり、そのまま30秒間ケージに押し込まれラウンドを失った──が、ダメージは全くないまま中盤を迎えることとなった。
3R、引き続きカーフ&ジャブの伊藤、左ハイを捌いたコスタが低い姿勢のダブルレッグで早々にテイクダウンを決める。ダメージはなくても、ポイントで劣勢になるためすぐに立ち上がりたい伊藤だが、コスタが右足を越える。左足も抜いてマウントを取ったコスタの腰を押すも、伊藤はエビから足を戻せない。徐々に上がったコスタがエルボーを打ちつける。伊藤の右腕を背中で取り、スクランブルに持ち込ませなかったチャンピオンが再びヒジを打ち下ろす。ケージキックから左腕を差してリバーサルに成功した伊藤がトップを奪取も、コスタがハイガードで下からパンチを入れる。
伊藤も肩を押し込み、パンチを打つと立ち上がって足を払ってパウンドを思い切り打ちこむ。一瞬のサイドから足を戻して起き上ったコスタは、ケージに詰まる。ここで伊藤はダブルレッグを選択し、コスタはギロチンを仕掛ける。伊藤が頭を抜いて、時間となった。
4R、ボディから顔面のコンビを続け、ケージにコスタを下げさせた伊藤。鼻の横をカットしたコスタは、かなり削られてきたようだ。伊藤も追い込みたいか、ケージに詰めた状態で時間を使ってしまう。ヒザ蹴りが急所に入ったと離れた伊藤。しかしレフェリーが押し返して試合続行を命じる。ここで離れて右、ジャブをヒットさせた伊藤はシングルレッグでケージに押し込まれる。コスタはダブルに切り替えて、テイクダウン。
それでも伊藤はケージを背負って立ち上がり、体を入れ替える。コスタも押し込み返し、ダブルレッグへ。またもテイクダウンを許した伊藤は、頭を抱えて立ち上がろうとするがヒザをついたままラウンド終了を迎えた。
最終回、まず左ジャブを当て、右を打っていった伊藤が飛び込んでエルボーを狙う。ワンツーでアッパーを振るった伊藤だが、直後にダブルレッグで尻もちをつかされる。ケージを使って立ち上がるとする伊藤の足を抱えて許さないコスタが、背中をつかせてハーフで抑える。ハーフバタフライも、背中をつかされて動きを制限された伊藤。コスタは右足を抜いてフルマウントに。しっかりと抑えたコスタはエルボーも、伊藤がブリッジからスクランブルへ。即ダブルレッグでケージに押し込んだコスタは、ヒジを落とされてもダブルレッグで上を取り切る。残り40秒、左足を刈られた伊藤は、その足を抜いて立ち上がると体を入れ替えてパンチのラッシュをかける。左右のフックを連続で打った伊藤は、残り5秒で間合いを取り直し、最後に左ミドルを蹴りタイムアップに。
テイクダウン、ポジションを許しはしたが、インパクト重視でいけば3Rから3回を取った可能性もある伊藤。ただし、12分以上グラウンドでコントロールを許しており、フルマークの判定負けも考えられる。
果たして──48-47を2票集めた伊藤が、Eternal MMAバンタム級のベルトをその腰に巻いた。倒されても、抑えられても立ち上がって殴った伊藤の快挙といえる王座奪取劇。「アイム・ベリーハッピー。エターナル、オーストラリア、アイ・ラブ・ユー。全て遂行しました。作戦通りです」と話し、遅かれ早かれ防衛戦を行いたいと宣言した。