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【DEEP Osaka Impact2024#02】濱口の打撃で目じりをカットも、最終回にトップを奪った安谷屋の判定勝ち

<60キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
濱口奏琉(日本)

安谷屋が左ジャブを突く。濱口は安谷屋にケージを背負わせるも、左インローを受けてしまう。安谷屋がパンチの連打から前に出た。濱口はサウスポーにスイッチして左ミドルを突き刺す。右を振るう安谷屋に対し、濱口は左ハイを見せた。安谷屋の右が濱口のガードを越えて当たる。濱口のワンツーをかわして組みついた安谷屋だが、ケージに押し込まれてしまう。左腕を差し上げた濱口が離れた。

見合う両者はローとジャブでけん制する。パンチから突っ込んでくる安谷屋に、濱口は下がりながら右を合わせる。左インローから左ハイを見せた濱口は、安谷屋のパンチをブロックして蹴りで攻め込む。パンチの交錯から濱口がドライブするも、安谷屋が離れた。

2R、濱口が右のヒザ蹴りから安谷屋のパンチをブロックする。安谷屋のシングルレッグを切った濱口は、立ち上がり際に右を叩き込む。安谷屋にケージを背負わせた濱口の右が当たる。さらに右スピニングバックキックで安谷屋を吹っ飛ばす濱口。プレスをかけて右カーフを効かせた濱口が、打ち終わりを狙う安谷屋の右をスウェーでかわした。濱口が左ジャブで安谷屋の顔面を跳ね上げ、さらに右カーフを当てる。安谷屋は左目尻から出血が見られるように。

安谷屋の飛び込みながらのパンチをバックステップでかわす濱口。しかし飛び込んだところに安谷屋が右を合わせ、そのまま追い立ててケージに押し込んだ。濱口が左腕を差し上げて切り返す。右ヒジを放ちながら濱口が離れた。ケージ中央で安谷屋の右ローを受けた濱口が、効いていないとばかりに首を振る。安谷屋が距離を詰めて来ると、反対に濱口がケージに押し込んでいく。離れると濱口が左ミドルを当てた。

最終回、開始前に安谷屋の出血に対してドクターチェックが入る。開始直後、安谷屋がパンチで濱口をケージに追い込み、ボディロックから小外刈りで尻もちを着かせる。右腕を差し上げた濱口が立ち上がり、ボディロックで安谷屋を押し込んでいく。安谷屋が崩しにかかると濱口が離れた。ここで濱口にケージ掴みがあったとして注意が入り、試合は再開される。またも安谷屋が突っ込むと、濱口は位置を入れ替えて右を当てた。なおも突っ込んでいく安谷屋の頭が濱口の顔面を捉える。下がる濱口は、パンチを振るう安谷屋のバックに回って離れた。

安谷屋はダブルレッグからボディロックに切り替えてテイクダウンを奪う。濱口に背中を着かせると肩固めを狙うも、濱口がガードの中に入れて防ぐ。ケージ際まで下がった濱口を、安谷屋がパウンドで削る。ここで濱口は足を利かせ、蹴り上げから立ち上がった。ケージに押し込まれた安谷屋が左腕で濱口の首を抱え、ギロチンで絞め上げる。2度、安谷屋のギロチンを凌いだ濱口は足をすくって安谷屋に尻もちを着かせる。立ち上がり際に右ハイを浴びせた濱口はケージ中央に戻る。残り30秒で、濱口が右ハイを放って足を滑らると、安谷屋がトップからパウンドで削ったところで試合終了のゴングが鳴った。

1Rと2Rは濱口が取ったか。3Rは微妙なところだが、どちらが取っても濱口の勝利か--と思われたが、裁定はジャッジ3者とも1ポイント差で安谷屋の勝利に。安谷屋は驚きとも受け取れるような表情を浮かべながら腕を上げられた。


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