【K-1 MAX】ムエタイ幻想はどこへいく
■第9試合 FINAL16/3分3R
ミハウ・グロガフスキー(ポーランド)
Def.延長R終了/判定2-1
サガッペット(タイ)
【写真】サガッペットの敗因は、ムエタイでの実績に自信を持ちすぎ、K-1スタイルの研究を怠ったことか? (C) WORLDKICKs
ブアカーオの代わりにFINAL16の舞台へ上がってきたのは、元ムエタイ王者のサガッペットだった。ムエタイのトップファイターが、どこまでK-1ルールにアジャストできるかが課題だが、期待の大きい選手であることは間違いない。ポーランドのミハウ・グロガフスキーは、あのレミギウス・モリカビュチスと互角に闘っている、東欧のトップファイター。パンチと蹴りの対決になりそうだ。
1R、サガッペットは右ローキックで様子を見る。グロガフスキーも右ローキックを返し、パンチを繰り出すタイミングをうかがう。するとグロガフスキーが、前傾姿勢でフックを打つ。サガッペットは、下がらずに迎え撃つ。距離が合わないのか、バッティングでグロガフスキーは右目の上を出血してしまう。この直後、グロガフスキーの左フックが直撃。サガッペットはダウン。いきなり試合が動いた。立ち上がったもののグロガフスキーが主導権を握る。
2R、挽回したいサガッペットは、右ローキック、左フックで反撃。グロガフスキーも、打ち合いに持ち込み、一気に勝負をかけるつもりか。だが、サガッペットは右ヒザ蹴りがローブローに。スロー再生では当たっているように見えなかったが、これでペースを乱したのかグロガフスキーは失速。さらにサガッペットのヒザ蹴りをもらうと、背中を見せてダウンを宣告されてしまう。再開すると、ラウンドが終了。
3R、互いにダウンを奪っているので、ほぼイーブン。サガッペットはローキックで動きを止めにかかる。グロガフスキーはジャブを打ちながら、崩しに行く。サガッペットは、右ローキックを連発。グロガフスキーはストレートで反撃するも、決定打は与えられず。判定はドローとなって、延長ラウンドへ突入した。
延長ラウンド。持久戦になった二人。サガッペットの右ローキック。グロガフスキーのワンツーが続く。単調な攻防に静まり返る会場。大きな攻防もなく、延長が終了。どちらかというと、手数で勝ったグロガフスキーの判定勝利。評価のつけられない凡戦となった。