【K-1 MAX】キシェンコがここ=ベスト16で消える
■第8試合 FINAL16/3分3R
モハメド・カマル(オランダ)
Def.3R終了/判定3-0
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
【写真】打ち終わりの一撃を決めるように戦ったモーチェ・カマル。K-1MAX西欧予選優勝の実力をいかんなく発揮し、アルトゥール・キシェンコを破った。キシェンコは70キロに体重を落すと、その実力を発揮できなくなっているかもしれない (C) WORLDKICKs
かねてから、70kg級が厳しいと噂されているアルトゥール・キシェンコ。彼の肉体は、70kgまで落とすことが限界なのかもしれない。日菜太戦は、71kg契約で行われたが、それでも動きが悪くKO負け。“美しき死神”の落日が近づこうとしているのか。そんな中、キシェンコと闘うのは、K-1初参戦となるモハメド・カマルだ。西ヨーロッパ予選を制したカマルは、階級を上げてのチャレンジ。体格の差が、勝敗をわけそうだ。
1R、キシェンコは、左ローキックで攻撃。カマルの左右のフックをガードし、蹴りを返していった。スピードのあるカマルは、素早いワンツー。離れて左フックを放つ。キシェンコは、左ミドルキックでカマルの動きを止めにかかる。一進一退の攻防だ。
2R、キシェンコは左ミドルキックで、カマルの腕を殺しにかかる。さらに、左フック、右ストレートがカマルに襲い掛かる。カマルは、この攻撃を受けて失速。キシェンコは前へ出て、左右のフックを打っていく。ペースがキシェンコと思いきや、後半に入ってカマルのボディ攻撃を受けて下がる場面もあった。
3R、息を吹き返したカマルは、左フックで攻撃。さらに、左右のフックでキシェンコを倒しにかかる。カマルはローキック、そしてボディ打ち。キシェンコもジャブからのローキックを返す。カマルのボディ打ちが入る。だが、キシェンコも得意の左ボディを返す。ほぼ互角の展開に見えたが、判定はカマルに。優勝候補の一角が、ここで消えた。