【K-1 WGP】カラケスのプライドをシュルトが粉砕
■第9試合 FINAL16/3分3R
セーム・シュルト(オランダ)
Def.3R終了/判定2-1
ヘスディ・カラケス(オランダ)
【写真】本戦ドロー→延長かと思われた接戦だったが、シュルトがカラケスをスプリットで破った (C) WORLDKICKs
K-1WGP王者とSHOWTIME王者が激突。セーム・シュルトとヘスディ・カラケスの試合は、それだけでも世界中から大きな関心を集めることとなった。シュルトは磐石の仕上がり。カラケスは、バダ・ハリの反則勝ちで得たタイトルを高める必要があった。
1R、シュルトはリーチ差を活かした強烈な左ストレートを何度も決めて、カラケスの足を止めにかかる。ほとんどの選手が、この攻撃で動きが止まってしまっていたが、カラケスが違った。パンチを受けながらも、右ローキックを叩き込んでいく。崩されるものの、ローキックを蹴るカラケス。さすがはSHOWTIME王者だ。
2R、ここでもシュルトの攻撃は止まらない。ジャブが、カラケスの気持ちを折りに行く。それでもカラケスは、ローキックをコツコツと返していく。シュルトは、左ストレートを軸に、ローキック、ヒザとすべての技でダメージを与えていった。だが、ラウンド終了間際にカラケスの右フックが入る場面があった。
3R、カラケスは右ローキックを落としていく。一発、二発と入り、さすがに効いてきたのかシュルトの動きが鈍くなっていく。カラケスのパンチも、ときおり入り、もしやの予感も出てきた。だが、最後にシュルトが反撃し、試合終了。判定は2-1の僅差でシュルトが勝利。会場にはブーイングが響き、シュルトの苦笑いが印象的だった。