【UFC ESPN53】元ストロー級世界王者ナマジュナスがヒーバスの蹴りにパンチを合わせて判定勝利
<女子フライ級/5分5R>
ローズ・ナマジュナス(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47.
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)
サウスポーのヒーバスにナマジュナスがプレスをかける。ヒーバスは左インローから左ストレート。ナマジュナスもカウンターを合わせる。オーソドックスに戻したヒーバスが組みつき、離れ際に右ショートを当てる。ナマジュナスも左ジャブから右に繋げる。ナマジュナスの左ジャブがヒーバスの顔面を襲う。ヒーバスも右スピニングバックキックをボディに突き刺し、下がるナマジュナスをボディロックからテイクダウンした。
すぐに立ち上がったナマジュナスがヒーバスをケージに押し込む。ヒーバスがヒザを突き刺しながらサイドに回って離れた。ナマジュナスがサウスポーにスイッチする。ヒーバスの右を受けたナマジュナスも左ストレートを打ち込んだ。互いにスイッチを繰り返すなか、ヒーバスが首投げでグラウンドに持ち込むも、ナマジュナスがトップに回った。ハーフガードのヒーバスをナマジュナスがパンチとヒジで削る。ヒーバスも下からナマジュナスの頭を抱えつつ、ヒジを打ち込んでいった。
2R、ヒーバスはサウスポーに構えた。左ミドル、左の前蹴りから右ジャブを突き刺す。ナマジュナスも左ジャブからスイッチ、しかしオーソドックスに戻して右を当てる。ナマジュナスはナーバスの蹴りに対して左右のストレートを合わせていく。サークリングするナマジュナスに右スピニングバックキックを狙うヒーバスだが、動きの終わりにナマジュナスのパンチを受けてしまう。細かいパンチを交換するなか、ナマジュナスがニータップで尻もちを着かせるも、ヒーバスがすぐに立ち上がった。
再び組んだナマジュナスに首投げを仕掛けるヒーバスは、耐えるナマジュナスの右足を取ってヒザ十字へ。これを凌がれたヒーバスは、スタンドに戻ると払い腰で投げたがナマジュナスにトップを奪われてしまう。ハーフからガードに戻したヒーバスは下から足を上げるも、ナマジュナスがトップをキープする。さらにヒーバスは体を少しずつ横にずらしていくが、ナマジュナスがトップを譲らなかった。
3R、サウスポーのヒーバスが左ハイを見せる。ナマジュナスはヒーバスの蹴り終わりにパンチを合わせていく。ヒーバスの左ハイをはらうナマジュナス。至近距離で左縦ヒジを見せた。ヒーバスの左ローを受けて足を滑らせたナマジュナスだが、すぐに立ち上がった。ナマジュナスのワンツーがヒーバスの顔面をかすめる。さらにジャブを当てるナマジュナスは、テイクダウンのフェイントに来たヒーバスをパンチで迎え撃つ。
ヒーバスの蹴りのタイミングを読んだか、ナマジュナスのショートのパンチが当たる。しかしヒーバスの右もナマジュナスの顔面へ。ナマジュナスがボディロックから小外刈りでヒーバスに背中を着かせた。すぐに立ち上がったナマジュナスが押し込み、逆にヒーバスに背中を着かせるも、ヒーバスがリバーサルする。スタンドに戻った両者はケージ際へ。ヒーバスが首投げでテイクダウンし、ハーフガードのナマジュナスを抑え込む。右オーバーフックからパスを狙いつつ、右ヒジを連打。さらにバックに回ってラウンドを終えた。
4R、ヒーバスが左ストレートから右ジャブを繰り出す。さらにミドルと前蹴りを見せるも、やはりナマジュナスが蹴りに合わせてパンチを当てていく。しかしヒーバスの右もナマジュナスの顔面を捉える。ヒーバスは蹴りの後にジャブを出すようになった。ナマジュナスの左をかわしたヒーバスが右カーフを蹴る。さらに右ショートを入れるも、ナマジュナスも右でヒーバスのアゴを跳ね上げる。
ナマジュナスがニータップでテイクダウンを狙う。ヒーバスもスプロールの体勢に入るが、そのままボトムへ。下から足を上げてヒジを打ち込むヒーバス。ナマジュナスはボディにパンチを打ち込みながら、徹底的にトップをキープする。とはいえ、この展開でボトムの選手にポイントがつくことが多い現在の北米MMAで、いかに評価されるか。残り30秒でヒーバスが三角絞めを狙うも、ナマジュナスが頭を抜いてトップポジションを守った。
最終回、ヒーバスが左ミドルを打ち込む。しかし二発目の左ミドルに右ショートを狙われる。ヒーバスがオーソドックスに戻すとナマジュナスのアクションが多くなった。スイッチとサークリングを繰り返すナマジュナスの左ジャブが、ヒーバスの顔面を捉えた。ディフェンスの際に足の動きがおかしいナマジュナスは、ヒーバスのカーフキックを受けて効いているのか……。
ケージ中央でナマジュナスが右スピニングバックキックを見せた。ヒーバスがパンチのショート連打で攻め立て、右スピニングバックキックも当てた。ナマジュナスが距離を詰めると右ストレートから左フックを振るうヒーバス。ナマジュナスのダブルレッグをスプロールし、スタンドではプレスをかけ続ける。ナマジュナスもヒーバスの蹴りにパンチを合わせるも、相手の顔面に届かない。ヒーバスがロングレンジの攻撃でナマジュナスを中に入れさせなかった。
裁定はユナニマスでナマジュナスが勝利。元女子ストロー級世界王者のナマジュナスは、昨年9月のフライ級転向初戦で敗れたが、これが同級で初勝利となった。