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【UFC299】フットワーク&高速コンビネーションのフィリップスがムニョスを捌いてフルマーク判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
ケイラー・フィリップス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

ともにサウスポースタンスから、オーソドックスにスイッチしてフィリップスが左ジャブを伸ばす。ムニョスのシングルレッグをカットしたフィリップスは、右スピニングバックキックから距離を取った。右ストレート、右ハイを見せるフィリップスに対し、ムニョスがプレスをかけ続ける。打撃の交錯から、フィリップスの右ミドルをキャッチしたムニョスがグラウンドに持ち込んだ。ムニョスは腰を上げてパウンドを放つも、フィリップスは下から軽く足をかけて立ち上がる。しかし、その際にアイポークがありレフェリーから注意を受けた。

再開後もプレスをかけるのはムニョスだが、フィリップスのほうが手数は多い。ケージ中央でムニョスのダブルレッグをスプロールしたフィリップスは右ローから右ハイに繋げた。ムニョスの右ストレートに左フックを合わせて下がったフィリップスは、右スピニングバックキックをボディに突き刺す。ムニョスのダブルレッグをスプロールし、ボディから顔面へのパンチとヒザを効かせる。動きが落ちたムニョスに、さらに右跳びヒザを当てたフィリップスだが、打ち終わりのアイポークで再度注意を受けた。再開されると、ムニョスの左目尻から出血が見られる。さらにフィリップスが左ジャブからボディ、顔面へのコンビネーションを見せて初回を終えた。

2R、フィリップスが飛び込むとムニョスが左を合わせた。フィリップスの高速コンビネーションの打ち終わりに、ムニョスが右カーフを当てる。フィリップスがより頭を振って、フェイントから右ローを打ち込むようになった。フィリップスのワンツーをバックステップでかわしたムニョスが、スイッチしながらプレスをかけている。フィリップスの右ハイをかわしたムニョスが組みつくも、ここはフィリップスがすぐに離れた。ケージ中央でカーフを蹴り合う両者。フィリップスがパンチのコンビネーションから右ハイに繋げるも、これもムニョスがかわした。

徐々にムニョスが距離を詰めていく。フィリップスの左ジャブをパーリングでかわしたムニョスがプレスをかけるが、フィリップスも押し返して右カーフを蹴る。右サイドキックからサークリングするフィリップスは、左ボディから右ストレートへ。さらに対角線コンビネーションで右ローまで当て、残り10秒でムニョスがシングルレッグで入るが、これを切ったフィリップスが右スピニングバックキックをムニョスの側頭部に当てた。

最終回、開始早々ムニョスが前に出る。フィリップスの打撃に合わせてニータップで組みつくも倒せず。フィリップスがサークリングしながら打撃を繰り出していく。左のフェイントから右ボディストレート、さらに右スピニングバックキックへ。ムニョスの右は顔面に届かない。サウスポーにスイッチして右関節蹴りを繰り出したフィリップスが、オーソドックスに戻してボディロックで飛び込む。これはクリンチだったか、離れてフィリップスが打撃戦に戻った。

ケージを背負ったフィリップスが、右ストレートから返しの左フックをカウンターで当てる。ケージ中央で右ハイキックをヒットさせたフィリップスは、左ジャブと蹴りのコンビネーションでムニョスを削り続ける。前に出て来るムニョスを捌くフィリップスが、右スピニングバックキックをかわされるも、ムニョスのシングルレッグから足を抜いて試合終了のホーンを聞いた。

判定は文句なく、ジャッジ3名ともフルマークでフィリップスにつけた。これでフィリップスはオクタゴン3連勝だ。


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