【ONE FN20】ホドリゲスが首相撲、ミドル&パンチのボディ攻撃でモラレスを下し2度目の王座防衛
【写真】ホドリゲスのムエタイはタイの観客からも声援を浴びた(C)ONE
<ONEムエタイ世界女子アトム級選手権試合/3分5R>
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
Def.判定3-0
クリスティーナ・モラレス(スペイン)
モラレスがホドリゲスをコーナーに詰めてワンツーを浴びせる。ホドリゲスは組むがブレイク。ケージ中央でも首相撲に持ち込むがブレイクは早い。前進するモラレスをホドリゲスが左ミドルで迎え撃つ。首相撲の展開になるとモラレスが左ヒジを打ち込んだ。左右ローで攻め立てるモラレスに対し、ホドリゲスは組んでブレイクが入る展開が続いて初回を終えた。
2R、モラレスがローから前蹴りに繋げる。右ミドルをキャッチされたモラレスは右を打ち込みブレイクを待つ。ホドリゲスも左ミドルを突き刺していくが、モラレスの前進は止まらない。顔面へのワンツー、左右ボディフックを受けたホドリゲスは組みつくも展開できない。ブレイク後、ホドリゲスが前蹴りでモラレスをこかした。しかしモラレスがボディから顔面へのコンビネーションを見せる。残り1分でホドリゲスが首相撲でコントロールし、ヒザを突き上げて右ヒジも打ち込んでいく。さらに有効的な右ヒザを突き上げた。
3R、モラレスがボディから顔面にパンチを打ち込む。ホドリゲスは蹴りをキャッチし、足をすくっていく。声を挙げてパンチを打ち込むモラレスに対し、被弾が減ったホドリゲスが徐々に首相撲で優位に立ち始めた。左前蹴りを当てたホドリゲスはモラレスのパンチをブロックし、首相撲でコントロールする。ブレイクが掛かるとプレスをかけていくホドリゲスは、モラレスのパンチをバックステップでかわしながら左ミドルを当てた。さらにホドリゲスが首相撲からヒザを突き上げ、離れると左ミドルへ。終了間際にはモラレスのボディに、ホドリゲスのヒザがクリーンヒットした。
4R、ホドリゲスの左ミドルのヒット数が増える。モラレスのほうから首相撲に持ち込んだが、ここはホドリゲスにコントロールされた。モラレスのパンチのヒット率は明らかに下がった。左ボディを打ち込みながら組んだホドリゲスが首相撲でコントロールする。モラレスにロープを背負わせ、右ミドルを突き刺すホドリゲス。左ボディが当たると、モラレスが下がり始めるように。ボディ攻撃が効いたか。さらにホドリゲスが首相撲で左ヒザを突き上げる。左ボディ、右ボディストレートを受けたモラレスの動きが鈍った。
最終回、ホドリゲスが首相撲に持ち込むと、モラレスが左右フックで突き放そうとする。逆転を狙い、モラレスが前進し続ける。ホドリゲスは流し始めたか。手数は少なく、モラレスの前進を首相撲で受け止める展開が多くなった。疲労も見えるホドリゲスだが、左前蹴りで距離を保つ。さらにモラレスの前進を左右ミドルで止める。モラレスのパンチをスウェーでかわしたホドリゲスが右ハイ、右ミドルを散らし、右ヒジのカウンターも浴びせる。ヒジを受けたモラレスは左目の下から流血も、前に出る。ホドリゲスがミドルと首相撲で凌ぎ、試合終了のゴングを聞いた。
ユナニマス判定でホドリゲスが2度目の王座防衛に成功したホドリゲスはリングに息子を呼び込み、スタンプ・フェアテックスに向けて「ムエタイに戻ってきてください」と語った。