【ONE FN20】マイッサ・バストスにキャッチを許さず。山田海南江、0-3で敗れるも世界に爪痕残す
【写真】高い防御力を守り一辺倒でない展開で、しっかりと見せたことが大きいかと(C)ONE
<サブミッショングラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/10分1R>
マイッサ・バストス(ブラジル)
Def.3-0
山田海南江(日本)
立ちの展開でリスト、頭を取り合う両者。引き込んだマイッサに対し、山田は担いでいく。レッスルアップからがぶったマイッサはすぐに引き込み、三角を仕掛ける。山田は即反応して立ち上がると、足を取らせずに側転系のパスを狙う。
山田の足関に対してマイッサは足関節のカウンターから、さらに山田の反応へのカウンターでバックを取る。両足をフックされた山田は仰向けから亀へ。アゴの上から絞めを仕掛けるバストスがフェイスロック。
外した山田が立ち上がると、場内から拍手が起こった。山田のパス狙いに腕を取りに行くマイッサだが、山田はここも反応する。またも足関節からバックを取りに行ったマイッサだが、山田も正対して足関節へ。起き上って上を取った山田は、足首を抑えて圧を掛けるとニースライス──コーナーが近く、リリースして中央に戻った。
山田は飛び込む際に、マイッサの仕掛けを察知したように足関節にバックを伺う。そして立ち上がってトップの山田が、足首を掴んでダブルガードへ。尻から太腿をマットにつけて、いつで立てる姿勢の山田はマイッサにレッスルアップを許さず、後方に送って互角の攻防を続ける。そして立ち上がるとパスを仕掛け、マイッサの足関のエントリーを許さない。リバースデラヒーバにも即反応した山田に対し、マイッサはキャッチを取れないまま残り2分を切る。
マイッサは足関を餌にスイープを狙ったが、山田はスクランブルで許さない。それでも攻めるマイッサ、防いでカウンターという山田とう流れは続き、最後にマイッサがマイキーロックを狙う。ロールして、起き上った山田はキャッチを取られないまま10分を戦い切った。
結果はバックグラブを取り、アタックで上回ったマイッサに凱歌が挙がったが、勝者の表情には、明らかにフレストレーションが感じられ──アンダードッグとしてタイに渡った山田が、世界に爪痕を残した一戦となった。