【UFC298】ニールの拳を足で制したイアン・ギャリーがブーイングのなか、スプリットながらニールに快勝
<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
ジェフ・ニール(米国)
サウスポーのニールに対し、ギャリーは中央を取る。ニールが左インロー、ギャリーは続くアウトローをチェックして右ハイを蹴っていく。ニールはインローを続け、ギャリーが右前蹴りを繰り出し、右に回る。ステップインにサークリングのギャリーは、USAコールのなかで右ボディを入れる。ニールはインローの距離から、右オーバーハンドも空振りに。逆にギャリーが右を繰り出し、ヒザから右を打っていく。ワンツーで前進したニールが、ケージに詰まったギャリーに左を当てる。
ここからクリンチの展開となり、ギャリーが体を入れ替える。ニールが押し返すが、ギャリーが離れて右ミドル、ヒザ蹴りを決める。間合いを取り直したニールがワンツー、ギャリーは腹への前蹴り、そして右ヒザを突き刺す。ニールのコンビを回ってかわしたギャリーは、最後に左を届かされたがパンチはほぼ防いで見せた。
2R、間合いの測り合いのなかで右ミドルを入れたギャリーが、ワンツー。そして左右に回って上への蹴りを狙う。この距離を嫌がったニールは、クリンチでケージにギャリーを押し込むが、押し返したギャリーが離れる。そのギャリーはヒザを顔の高さまで突き上げると、ジャブ。そしてニールのステップインをヒザで迎え撃つ。それでもパンチを振るって組んだニールが、クリンチ。ケージ際から離れると、ギャリーが首相撲へ。ヒザを嫌がり離れたニールは左を当てる。ギャリーは左前蹴りを顔面に伸ばし、回りつつワンツー、そして右ミドル、ヒザを入れる。右から左で前に出たニールは、接近戦に持ち込むがギャリーが左を返したところで下がる。直後にステップインから左を当てたニールは、ギャリーのクリンチに体を入れえ、ヒザをボディに受けたところで時間に。
最終回、ニールはすぐに組みつき、ケージへ。左エルボーをかわしたギャリーが右ハイ、右ミドルを放つ。ニールもボディにコンビを返す。ギャリーはスッと離れるが、ニールがインローを蹴る。ボディから左、ヒザ蹴りのギャリーは右回りって誘うとヒザへ。察知したニールに右ミドルを蹴っていく。ニールは距離を詰めてもパンチは当たらず、クリンチという展開が多い。場内にブーイングが起こるなか、距離を取り直したギャリーは右インロー、前に出てくるニールにヒザを決める。
ニールはそれでも前に出るが、右ミドルを蹴られる。残り90秒、ギャリーは左ジャブを当てて大きく左に回る。いよいよ大きくなったブーイングにもギャリーはサークリングを続けヒザ蹴り、ニールも前に出るが追い切れずにパンチの空振り後にクリンチという展開のまま時間はラスト10秒に。離れ際にエルボーを放ったギャリー、下がったニールはタイムアップと共に右手を挙げた……。
顔面パンチの有効打は少なかったが、ヒザ蹴り、ミドルのヒット数がニールのパンチの精度を完全に上回っていたギャリーがスプリットながら、2つの30-27を集め快勝した。
「俺は生涯無敗で、勝ったんだ。スプリット? 驚かない。ジェフ・ニールを尊敬している。とてもデンジャラスで、トップなのが分かった」と話し、コルビー・コビントンをコールアウトした。そして「コナー・マクレガーに影響され、ここにいる。何をいわれようが、ファッ〇〇フ」とブーイングを続けるカリフォルニアのファンに言い放った。