【Grachan67】ベルト防衛&リベンジへ、手塚基伸「3R制&ラウンドマスト、大阪開催で自分が有利に」
【写真】表情からもコンディションの良さをうかがわせていた(C)Zuffa/UFC
3日(土)、大阪府豊中市の176BOXで翌日に行われるGrachan67の計量が行われた。メインイベントのバンタム級選手権試合に出場する王者の手塚基伸と挑戦者TSUNEは、共に1回目で計量をクリアしている。
Text by Shojiro Kameike
昨年10月のノンタイトル戦で、TSUNEに判定負けを喫している手塚にとって、今回はベルトとリベンジを賭けたダイレクトリマッチとなる。計量直後、手塚が初戦の反省点と、今回の取り組みを語ってくれた。
――計量直後のインタビューとなります。今回、減量は順調に進みましたか。
「はい。前回は体重が増えすぎて、76キロあったところからバンタム級まで落としたんです。1年間も試合をしていなかったこともあり、長期間かけて落としたら筋量も減ってしまったのか、体も細くなってしまっていました。今回は70キロからバンタム級までバッと落とす感じで、しっかりと体をつくることができたと思います」
――前戦は、そうした減量の影響もあったのでしょうか。
「減量というよりも、試合をしていなかったことが大きいですね。1年間、試合がある、ない――ということの繰り返しで、気持ちをつくることもできていなかったです。あと、今回は酒を断ちました」
――えっ!?
「もともと浴びるほど飲んでいたわけではないんですけどね(苦笑)。特に年末年始だと、お付き合いで飲む機会も出て来るじゃないですか。前戦から4カ月、そういうのは全て断ちました。お酒に関しては、このままフェードアウトしていこうと思っています。
昔は普段、晩酌程度にお酒を飲んでいても勝つことができていたんですよ。連勝している時もそうでした。だけど、もう年齢的に……」
――少し飲んだ程度でも、お酒が体に残るようになってしまいましたか。
「そうなんです。結果、疲れが取れなくなってしまって」
――前戦の試合内容はいかがでしたか。スクランブルとグラウンドの展開が噛み合った好勝負でしたが、結果は判定負けでした。
「自分が行ききったほうが良いところもあったし、なんだかアヤフヤになってしまいましたよね。映像を見返しても、自分が何をしたかったのか分からない――そんな試合になりました。何か歯車が噛み合わず、1Rも2Rも同じような展開になって。そういうところを修正する練習をやってきました」
――初戦は2R制でした。今回タイトルマッチで3R制になることは、ご自身に有利だと思いますか。
「はい。判定がラウンドマストであれば尚更、有利になると思います」
――なるほど。前回はノンタイトル戦で、2Rトータルでの判定でした。ノンタイトルとベルトを賭けた試合というのも、気持ちは違いますか。
「そうですね。本来は違っちゃいけないんですけど(苦笑)。やっぱりこのベルトはジムに置いていて、常に目に入ってくる存在なんですよ。ベルトがジムにあるかどうかで、自分のメンタル面やコンディションにも大きく関わってくるかもしれない。とにかくベルトを獲られたくないという気持ちは高いです」
――さらに今回は地元、大阪での試合となります。
「まさしく! それが一番大きいです。なかなか大阪でタイトルマッチができる機会もないですからね。応援してくれる方もたくさん来てくれるので――前戦は負けたので、今回はしっかり勝つところを見せないといけないと思っています」
――最後に試合への意気込みをお願いします。
「前回負けてからスパーリングの数も増やしてきました。最近、また手帳に全て書き込むようにしたんですよ」
――また、というのは……。
「以前は手帳にスパーリングした数も、反省点や改善点なども書き込んでいたんですよ。それをまた始めて。この3カ月間やってきて、手帳を見ると寝技のスパーリングだけで400ラウンドを消化していました。若い気持ちで――といったらアレですけど(笑)、昔の気持ちに戻って今回はつくってきましたから。絶対に前回とは違う試合をお見せできると思いますし、今回は勝たせてもらいますよ」
■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局
■ Grahan67計量結果
<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(61.2キロ)
[挑戦者]TSUNE(61.2キロ)
<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(56.7キロ)
[挑戦者]御代川敏志(56.7キロ)
<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(70.1キロ)
大道翔貴(70.1キロ)
<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(61.4キロ)
南友之輔(62.3キロ → 再計量 62.1キロ)
※南が計量オーバー。徳弘が試合出場に合意し、試合では南にはイエローカード1枚が提示され、南が勝利した場合は試合結果がノーコンテストとなる
<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(66.1キロ)
櫻庭泰裕(64.5キロ)
<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(61.2キロ)
堀之内蒼斗(61.2キロ)
<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(61.6キロ)
秋田良隆(61.6キロ)
<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(60.4キロ)
木下竜馬(61.3キロ)