【Gladiator024】竹中大地と対戦、前バンタム級王者テムーレン「勝てると踏んだから、戦うんだ」
【写真】計量時には相当に頬がこけていたテムーレン。頭は紫色になっていた(C)SHOJIRO KAMEIKE
明日9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024でテムーレン・アルギルマーが、今年3度目の来日を果たし竹中大地と戦う。
Text by Manabu Takashima
3月のスラムで勝利という衝撃的なグラジエイター初陣を飾り、6月にはバンタム級王座を奪取。しかし、9月に竹本啓哉にスプリット判定で競り負けてベルトを失った。そのテムーレン、わずか2カ月のインターバルで過去最強の相手と迎え撃つこととなった。
──まず前回の9月大会で、接戦を落としてタイトルを失ったことについてどのように想いなのか教えていただけますか。
「もう終わったことで……フィニッシュできなかったのだから、勝敗の判断はジャッジにゆだねるしかないことは理解している。でも、あの裁定には納得いっていないよ。こっちがチャンピオンだったので、判定はもう少しチャンピオン寄りになるものかと思っていた。スプリット判定負けになったけど、繰り返して言うと納得はしていない。コーチも自分が勝っていたと言っていたし、判定結果には不満を持っている。でも何を言っても後の祭りだからね」
──ベルトを失った直後に控室で、ダムランプレウ・コーチと足関節の防御方法について激論を交わしていませんでしたか。コーチが大声になっていたことには驚かされました。
「そうかい? 僕の防御方法と、ダムランプレウ先生の防御方法に違いがあったので意見交換をしていただけだよ。試合直後にやった方が頭に入りやすいし、先生が大声だったのは何も怒っているということではなくて、いつもあんな感じだから(笑)」
──なるほどです(笑)。あの敗戦から日本バンタム級のトップの1人である竹中選手と2カ月のインターバルで戦うことに関して、オファーを貰った時にはどう思いましたか。
「オファーが来た時に相手の試合映像を見て、勝てると踏んだので受けたというのはあるよ」
──どういう点で勝てると思ったのですか。
「まず映像を見て、自分と相性が良いと思った。とてもアグレッシブで攻撃的だ。選手はそれぞれ自分の戦い方というモノを持っているけど、タケナカは相手を呼び込んで攻撃するのが上手い。ファンも楽しめる戦い方だし、とても楽しみな相手になるね」
──今年、日本で4試合目になります。日本で戦うようになり、どのような成長が自分のなかであったと思いますか。
「強い選手と試合ができて、経験が詰めた。だから多くの面で成長できたよ。日本に来て、日本人選手だけでなく韓国人選手やフィリピン人選手のアップの仕方や戦い方を目の当たりにして、色々と吸収もできた。モンゴルとは環境が違うし、そういう場所で戦うことにも慣れて、吸収できることも多く──精神的に成長できたと思っている」
──ここで竹中選手に勝って日本での戦績を3勝1敗とするのと、負けて2勝2敗になるのとでは日本のMMA界での評価が随分と違うモノになるかと思います。その大切な試合で、どのような戦いを見せたいと考えていますか。
「自分としては全局面で勝負できると思っているけど、ファンの皆も楽しめる試合をしたいので立ち技で勝負をしようかと考えている」
──では、最後に竹中選手とファンに一言お願いします。
「日本で戦って強くなっているので、タケナカも僕と同じようにハードな練習をして試合に臨んで欲しい。そして、日本のファンの前で激しい試合をするので、僕への応援もお願いしたい。それと……少し話したいことがあるんだけど、大丈夫かな?」
──ハイ。ぜひ。
「今年、3度日本に行って試合をしたけど、いつも減量をして計量、そして試合をして翌日にはモンゴルに戻らないといけない。だから全然、日本の他の場所に行く機会がないんだ。可能なら、日本に3カ月から半年ほど滞在して練習し、もっと日本を知りたい。日本で練習できるなら、ぜひとも実現させたいと思っている」
──滞在費など解決できるなら、練習場所を提供してくれる人はいくらでもいると思います。
「それと……僕の夢は母親を日本に連れて行って、何を僕がしているのかを見せてあげることなんだ。グラジエイターがセコンドを2人呼んでくれるなら、コーチと母と一緒に日本に行けるけど、1人しか一緒にいけないので叶わない。でも、いつか実現させたいと思っている」
──そのためにもこの試合で勝たないと──ですね。そしてグラジエイターもそうですし、さらなるステージに進んで夢を実現させてください。
■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
■ Gladiator024対戦カード
<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)
<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)
<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)
<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)
<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)
<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)
<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)
<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)
<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)
<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)
<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)
<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)
<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)