【PWP】ホーウィッチ、レイチから一本勝ちしミドル級王者に
■PWP世界ミドル級王座決定戦/5分5R
マット・ホーウィッチ(米国)
Def.4R0分44秒/リアネイキドチョーク
ターレス・レイチ(ブラジル)
【写真】動きに切れが見られなかったターレス・レイチだが、それでもマット・ホーウィッチの一本勝ちは快挙 (C) KEITH MILLS
前蹴りから右を振るうレイチ。自らのローでバランスを崩したホーウィッチが組みついていくが、距離を取ったレイチは大振りの右フックをヒットさせる。ロープにホーウィッチを詰めたレイチは、ダブルレッグでテイクダウンを奪い、パウンドを落としていく。
立ち上がろうとしたホーウィッチの腰をコントロールし、背中をつけさせたレイチはハーフから得意の肩固めを見せる。ホーウィッチはエスケープから立ち上がろうとして、スクランブルの展開が続くが、上を取ったのはレイチだった。直後にホーウィッチが立ち上がるも、ローでバランスを崩すと、ここでレイチが引き込みから腕関節を狙い、腕を引き抜いたホーウィッチがバックを奪ってチョークへ。
フックを狙ったホーウィッチの足を引き寄せ、体を捩じってトップを奪ったレイチ。ホーウィッチは潜りから立ち上がることに成功し、残り15秒でクリーンテイクダウンへ。直後にレイチがオモプラッタを仕掛けたところで、初回が終了した。
2R、打撃戦のなか腰に足を当て、引き込んだレイチ、バックを奪って立ち上がると、テイクダウンに成功する。再びハーフからの肩固めを見せ、マウントの状態になるも、ホーウィッチが足を一本戻していく。攻めきれず、自ら立ち上がったレイチに足関節を仕掛けたホーウィッチ。そのままトップを奪うが、すぐに潜りスイープを許してしまう。
立ち上がった両者、続いてトップの態勢になったホーウィッチは、エルボーを連打。担ぎからバック、サイドとレイチを動かせ、トップをキープするホーウィッチに対し、レイチの動きが鈍くなり、2Rを終える。激しいパンチの応酬で始まった3R、レイチが組みついてヒザ蹴りを突き上げるが、切れはない。
バックへ回りテイクダウンに成功したレイチは、ホーウィッチに手首を掴まれ、ハーフから有効なパウンドを落とすことができない。それでもパスからバックへ回ったレイチは、そのまま腕を取りサイドから肩固めへ。動きのなくなったホーウィッチ対し、レイチはマウント、サイド、ニーインザベリーとポジションを変えながら肩固めを続けたが、極め切れない。ホーウィッチは驚異的な粘りを見せ、オモプラッタを仕掛けるも、レイチは腕を抜いてトップへ。レイチがトップをキープしたまま、3Rが終わった。
4R、グラウンド・チェスマッチは長期戦の様相を呈してきたと思われた直後、ホーウィッチがグラウンドでバックを制し、一気にリアネイキドチョークでタップを奪った。ノヴァウニオン戦士レイチから一本勝ちしたホーウィッチは、「僕のキャリアのなかで、ビッゲストウィンだ」と語り、元IFL世界ミドル級王座に続き、初代PWP世界ミドル級王座についた。