【PWP】シウバ、旧ブラジリアン戦法でビーチに完敗
■ライト級/5分3R
エリック・ビーチ(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-25、29-28、29-28)
ジョアォン・シウバ(ブラジル)
いきなり組みついていったシウバだったが、テイクダウンには至らない。打撃戦のあと、再度テイクダウンを狙ったシウバは、引き込みからガードを見せる。立ち上がったビーチは、思い切りスラムを狙い、三角を仕掛けるシウバを叩きつける。強く腰をマットに打ちつけながら、シウバは足関節を仕掛けるがこれも逃げられ、試合は徐々にビーチが打撃で押すように。
打撃戦を逃れるようにジャンピングガードで引き込んだシウバの腕十字も、ビーチは余裕を持って腕を引き抜きスタンドへ。パンチを伸ばし、ヒザを見せたビーチはその蹴り足を掴まれ、足関節を仕掛けられても、難なく切り抜ける。打撃戦でフックをヒットさせたビーチ、ダウン気味に引き込んだシウバはここでも十字にトライしたが、タイムアップになった。
2R、スタンド戦で攻勢に出るビーチがシウバのテイクダウン狙いを切り、無闇に拳を振りまわすブラジル人に的確にパンチを当てていく。すぐに引き込みを見せるようになったシウバ、ビーチは当然付き合わないので、すぐに不得手な打撃戦に引き戻される。パンチの切れも、戦意を落ちてきたシウバは、シングルレッグで足にしがみつくが、どうしても寝技に移行できない。引き込みから正座状態のシウバの顔面にパンチを見舞うビーチは、スタンドでもボディから顔面に攻撃を続ける。
今どき珍しい古いタイプのブラジリアン戦法のシウバ、到底今のMMAを勝ち抜くことはできない。テイクダウンを潰され、引き込み、スタンドに戻るという動きを繰り返して、試合は最終ラウンドへ。
3Rも同じような試合展開が続き、シウバは懸命に拳を伸ばしていくが、ビーチの的確なパンチにいよいよ勢いを失っていく。
パンチを受けると頭を下げるシウバに対し、ヒザでも突き上げれば勝負は決してしまいそうだが、ビーチはあくまでもパンチと蹴りで攻める。試合はこのままビーチのペースで進み、ジャッジの裁定こそ30-25が一人、29-28が二人と隔たりが見えたが、ビーチが判定勝ちを手にした。