この星の格闘技を追いかける

【RWS】吉成名高・石井一成がラジャに揃い踏み。伊藤紗弥が初参戦、メインは城戸康裕×ブアカーオ

【写真】石井(左)が2度目、吉成(右)が3度目のRWS参戦。ラジャで2人が揃い踏みとなる。(C)BOM

9日(土・現地時間)タイはバンコクのラジャダムナンスタジアムで開催されるRWS(Rajadamnern World Series)に、日本のトップファイター4選手が参戦する。
Text by Takumi Nakamura

Rajadamnern World Seriesは昨年7月からラジャダムナンスタジアムでスタートしたイベント。試合時間は3分3R(インターバル2分)、ラウンドマストのオープンスコア制という、一般的なムエタイとは異なるオリジナルのルールが採用されている。

大会はワンマッチと全4階級(フェザー級=126ポンド、ライト級=135ポンド、ウェルター級=147ポンド、スーパーウェルター級=154ポンド)におけるタイ人4選手プラス外国人4選手の8選手参加のリーグ戦が中心で、ブアカーオ・バンチャメークがエキシビションマッチで三浦孝太や佐藤嘉洋をKOしたことが話題にもなった。

このRWSには高橋幸光・松井蓮汰のリーグ戦出場を皮切りに、多数日本人選手が参戦しているが、今大会には4人の日本人選手が名を連ねた。

まずラジャダムナンスタジアム・フライ級王者の吉成名高が3度目のRWS参戦を果たす。吉成は2019年に日本人として初めてラジャダムナン・ルンピニースタジアムの統一王者となり、今年7月にはラジャダムナンスタジアム・フライ級のベルトも獲得。

8月のRWSでは同タイトルの防衛戦として、RWSのメインイベントのリングに上がり、ルンヴィッタヤー・ルークジャオメイサイトーンからTKO勝利を収めた。今大会ではラオスのスーウィチャイと対戦することになったが、吉成にはタイのファンも唸らせる勝利が期待されるところだ。

その吉成の盟友・石井一成は2度目のRWS参戦だ。高校在学中にタイを主戦場にしていた石井は2022年8月からK-1にも参戦し、K-1とムエタイを並行して戦ってきた。

今年7月のRWS初参戦が約4年ぶりのタイでの試合で、エッカタワン・シットチリシンを1RKOで下している。今大会ではジェイジェイ・オーピモンシーと対戦で、RWS連勝を狙う。

女子ムエタイの強豪・伊藤紗弥は今回がRWS初登場。

対戦相手のモンクットペット・カオラックムエタイは昨年12月にタイで日本の田中”暴君”藍にKO負けしているが、今年5月に日本で藤原乃愛に判定勝利している選手。タイでの試合経験も豊富な伊藤としてはRWS初参戦・初勝利で今後のステップアップにつなげたい。

そして今大会のメインイベントでは城戸康裕×ブアカーオが組まれた。ともにK-1MAXで戦い、階級も同じ70kgながら、意外にも今回が初対戦となる。

当初この試合は70kg契約で行われる予定だったが、ブアカーオが体調不良を訴え、急きょ73kg契約に変更される事態が発生。両者同意の上で73キロ契約に変更され、両者ともに計量をクリアした。なお吉成、石井、伊藤は公式計量でリミットをクリアして、明日の決戦に備える。

■Rajadamnern World Series対戦カード

<キックボクシング 73キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
城戸康裕(日本)

<ムエタイ スーパー・フライ級/3分3R>
吉成名高(日本)
スーウィチャイ(ラオス)

<ムエタイ 116ポンド契約/3分3R>
石井一成(日本)
ジェイジェイ・オーピモンシー(タイ)

<ムエタイ アトム級/3分3R>
伊藤紗弥(日本)
モンクットペット・カオラックムエタイ(タイ)

PR
PR

関連記事

Movie