【UFC ESPN50】要所でテイクダウンを奪ったクラインが、バハモンテスから3-0の判定勝ち
<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
イグナシオ・バハモンテス(チリ)
サウスポーのクラインが、左を伸ばす。スイッチヒッターのバハモンテスは左フックを被弾した直後に右ハイを狙う。左ハイからワンツーのコンビを見せたクラインに対し、バハモンテスは距離を詰めてヒザを突き上げる。ステップインから左を決めたクライン、効かされたバハモンテスは組んで、即引き込む。クローズドガードでダメージの回復にかかるバハモンテスが、クローズドからギロチンも頭を抜かれる。一応はピンチを機に抜けたように見えたバハモンテスはエルボーを落とされ、下の展開が続く。
腰を切って腕十字、三角から腕十字と攻撃的なガードワークに切り替えたバハモンテスの試みをクラインが潰していく。さらに腰を切ってきたところで鉄槌を連打したクラインが、スクランブルでバックを取る。バハモンテスは胸を合わせて離れると、ラウンドは残り50秒に。ショートのコンビを決めたクラインが跳びヒザをかわして初回を取った。
2R、バハモンテスがワンツー、そして左を当てる。リーチを生かしたいバハモンテスに対し、クラインは打ち終わりにパンチを放ち、前進の前にローや左ハイを使う。それでも距離を詰めたバハモンテスが首相撲からヒザを蹴りを決め流れを変えようとしたところで、ダブルレッグでテイクダウンを奪われてしまう。
背中を譲って立ち上がったバハモンテスは、クラッチを剥がして正対し離れる。クリンチアッパーを連打したバハモンテスがジャブをヒットし、右を伸ばす。スタンドではバハモンテスが優位に立つなか、右ミドルを蹴られたクレインの手数が明らかに減っている。ローからパンチ、ハイキックと勢いが出てきたバハモンテスがジャンプして前蹴りに。ここはかわしたクレインが、ワンツーでボディから顔を殴る。ジャブでクレインを止めようとするバハモンテスは、最後の30秒でダブルレッグでクリーンテイクダウンを取られた。
最終回、シングルを見せたバハモンテスが右を伸ばす。クレインは落ち着いて間合いを外し、ワンツー。組んだバハモンテスがケージに押し込みヒザをボディに突き刺す。クレインは離れて右ハイをかわす。ワンツーに組み付いたバハモンテスは、シングルからボディロックもテイクダウンには至らない。
離れたクレインは、スピニングバックキックも見切る。残り半分、両者動きが落ちてくるなかで、バハモンテスはローで後ろ足を蹴っていく。さらにヒザをかわされて右を当てたが、クレインは距離を詰めてボディロックテイクダウンを決めた。腰を切ってもヒジを抜いくるクレインに対し、三角絞めも防がれたバハモンテスは足を抱えて崩しにかかる。頭をしっかりとつけてトップをキープしたクレインは、スクランブルでバックに回ると最後のチャンスとバハモンテスが仕掛けたビクトル投げを防いで、タイムアップに。
要所でテイクダウンを決めたクレインが、3-0の判定勝ちを収めた。