【UFC ESPN50】初回にダウンを奪ったフィリップスが、バルセロスとのスコア争いを制す
<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
ローからワンツーのフィリップス、そのローにバルセロスがワンツーを合わせていく。右を当てたバルセロスは、左ジャブを被弾し左リードフックを返すと、カーフをキャッチしてテイクダウンへ。ケージに押し込まれたフィリップスはジャンピングガードから引き込むと、直後に蹴り上げからスタンドに戻った。
ハイキックで蹴られながら、足をキャッチしたバルセロスだがテイクダウンは奪えず離れる。フィリップスのスピニングバックキックを外したバルセロスがシングルレッグを切って、左フックを入れる。直後に右ストレートでダウンを奪ったフィリップスは、起き上がり際にギロチンもバルセロスが頭を抜く。残り90秒を切り、スタンド戦でバルセロスが右オーバーハンド、左フックをヒットさせて攻勢に。首相撲にも右を当てたバルセロス、フィリップスはエルボーを駆使して間合いを取り直す。それでも左フックから右ストレートを入れたバルセロスは右ハイをキャッチ、ここも足を抜いたフィリップスは倒れなかった。
2R、開始直後の打撃の攻防でテイクダウンを決めたフィリップスは、バタフライガードのバルセロスを殴り、スクランブルでバックへ。一旦、尻をつけて正対しつつ立ち上がったバルセロスが離れる。フィリップスは蹴りを使いながら、左右のステップを踏む。バルセロスも慎重にタイミングを計り、ジャブからワンツー、左フックを入れるもダブルレッグは決まらない。フィリップスは右ストレートをヒットさせる。
右ハイからワンツーのフィリップスに組みついたバルセロスが、バックに回る。フィリップスはキムラロック、ボディロックのバルセロスが後方からパンチを入れ、リフトからスラムでテイクダウンを奪う。前転してヒザ十字狙いのフィリップス、足を抜いたバルセロスがスタンドに戻った。互いに右を伸ばし、首相撲。離れたところでラウンド終了を迎えた。
最終回、フィリップスはジャブからヒザ蹴り、続いてシングルレッグへ。切ったバルセロスが右カーフを蹴る。続く右ハイをかわして、サイドキックを見せたフィリップス。バルセロスは跳びヒザ、フィリップスはジャブ&ローで距離を詰めさせない。詰めても余り手を出さないバルセロスは、飛び込んで右を伸ばす。
フィリップスもジャブで距離を維持し、左ミドルへ。キャッチして倒したバルセロスは、パンチを入れて打撃の間合いに。続いてボディショットを決めたバルセロスが、右ストレートから左フックのコンビを見せる。ケージを背負ったフィリップスが、背中を見せて間合いを取り直す。前に出るバルセロスは追い切れないが、前に出ている点を評価されるか。残り20秒でダブルレッグからバックに回ったバルセロスは、リリースと同時に右ハイを狙った。
多分に心理戦が多かった一戦は、初回にダウンを奪ったフィリップスが最終回を流してなお判定勝ちを手にした。