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【Bellator x RIZIN02】サバテーロ戦へ、マゴメド・マゴメドフ「退屈な想いをさせたら、ゴメンナサイ」

【写真】サービス精神旺盛ではないが、凄く丁寧な対応をしてくれたマゴメドフ(C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「超RIZIN02」で本場直輸入というべき、Bellatorバンタム級戦線で要注目のカード=マゴメド・マゴメドフ×ダニー・サバテーロ戦が組まれている。

バンタム級ワールドGPベスト4同士の顔合わせは、世界トップクラスのテイクダウン&スクランブルの展開が期待されている。ダゲスタン・グラップリング×アメリカン・グラップリングの激突という期待感に対し、会見で「僕はベースは散打で、あとからレスリングを学んだ。それにサバテーロは米国を代表するレスラーじゃない」と淡々と話したマゴメドフに──その会見終了直後に、個別取材を行った。


──メディアデーの記者会見を終えたばかりですが、日本滞在は如何ですか。

「全てが順調だよ。気候も凄くダゲスタンと似ていて、快適に過ごせている」

──ダゲスタンも今の東京のように暑くて、湿度が高いのですか。

「そうさ、ダゲスタンの夏はこんな風だよ。カスピ海があるから、凄い湿気で。10日前に日本に入り、気候も食事も問題ないし時差も解消した。KRAZYBEEを借りて、最終調整もできている。僕はストリートで育った。ホームレスじゃないよ(笑)。でも、街に出てこの目で色々と見て成長した。だから、大抵の環境に順応できる。ここまでダゲスタンと気候が似ている東京はノープロブレム、しっかりと対応できているよ。試合後も、少し日本に残って観光を楽しみたいと思っているんだ(笑)」

──ところで会見ではマゴメド・ヌルマゴメドフのところで練習してきたと言っていましたが、コーナーマンのザビット・マゴメドシャリポフは彼のチームの一員ではないですよね。

「サビットと僕は小学6年生からの友人で、この関係は永遠に続くだろう。そしてザビットはアブドゥルマナプ・スクールでは練習をしていない。でも、僕はしている。ただダゲスタンでの人間関係は所属ジムに垣根はなくて、皆が助けあっているんだ。確かにサビットとはジムでは練習していない。他の選手と練習してきた。でも、セコンドはサビット。何も問題はい」

──親友とはいえ、コーナーマンは選手の練習内容を熟知する人間が就く方が良くないでしょうか。

「スクールのキャンプでは一緒に練習しなかっただけで、他ではずっと一緒にやってきたから大丈夫だよ。それに戦うのはザビットでなく、僕だ。ザビットの役割は僕の動きをみて修正すべき点を指示すること。彼は僕がやれることを理解している。だからガイドできる。でも、戦うのは僕自身だ。彼がコーナーマンであること、そしてコーナーマンでないことも大きな問題ではないんだ。大切なことは、如何に僕が戦うのかだから」

──ところでサビッドが、キャリアのピーク前に引退を決意したことは、友人としてどのように思っていますか。

「僕だってザビッドのUFCタイトル挑戦を待ちわびていた。サビットとアレックス・ヴォルカノフスキーは素晴らしい戦いになっていたはずだから。彼はフェザー級ではスバ抜けて身長が高い。だから、いつも背の低い選手と練習し圧倒的に強かった。もしザビットがヴォルカノフスキーに挑戦していたら、間違いなくベルトを巻いていたはずだ。でも彼は僕の兄弟だからどのような決断をしても、彼を支持するだけだよ。

多くの政治的な問題があり、とても残念な結果となった。まぁ、サビットが引退を決めたなら僕はそれを見守るだけ。そして、今はこうやって僕と一緒に戦ってくれている。そこはとても嬉しいね」

──ダニー・サバテーロ戦ですが、サバテーロの打撃をどのように思っていますか。

「テクニカルではない。でも彼のスタイルに合わせた打撃だ。打撃を見せて近づき、テイクダウンをするためにね。凄く上手く戦っている。彼は自分に合った戦いができているよ」

──とはいえ散打がベースだと、組んで倒すための打撃には慣れているのではないでしょうか。

「もちろん散打の経験は役に立つ。MMAファイターは皆が、パンチを見せてから組んでくるからね。サバテーロがクリンチに来るなら、クリンチで対応する。レッスルするならレッスルだ。ファイトならファイトで立ち向かうよ。同時に、相手のことばかり考えて動くことはない。そんなことをしていると、すぐにファイトは終わってしまう。僕は自分がやりたいように戦う。そして彼が何か仕掛けてくると、そこに反応するだけさ」

──日本のファンに、どのような試合を見せたいと考えていますか。

「日曜日はファンを退屈させない。これがMMAだというファイトをしたいと思っている。ただし、退屈な想いをさせるようなことがあればゴメンナサイ。それでもベストは尽くすから分かって欲しい(苦笑)」

──日本のファンはテイクダウンもスクランブルも、しっかりと見てくれるはずです。

「最高だ。絶対に良い試合をするよ」

■視聴方法(予定)
7月30日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

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