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【Bellator x RIZIN02】サトシ戦へ、パトリッキー・フレイレ「ケージでガードポジションは、自殺行為」

【写真】共同会見の2時間も前に、この取材のために一度会見場の外まで来てくれたパトリッキー。日本は彼のホームといっても過言でないだろう (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「超RIZIN02」。Bellatorの部でメインを務めるのが、パトリッキー・フレイレだ。

本来AJ・マッキーがブドウ球菌感染症で来日できず、急遽73キロ契約でBellatorライト級ワールドGP初戦をホベルト・サトシ・ソウザと戦うこととなった。試合前は日本に長期滞在、トライフォース赤坂で朝倉未来とキャンプを張ったパトリッキーは突然の対戦相手の変更にも余裕の表情を浮かべていた。


──直前で対戦相手が代わるという一大事が起こりましたが、試合まで2日間となりました。今の気持ちを改めて教えてください。

「凄くエキサイトしている。サトシはRIZINのチャンピオンで、日本では最高のビッグネームだ。日本の皆は彼のことを愛している。と同時に僕らの試合を見たいとずっと思っていたはずだ。皆の期待に応えられるエキサイティングな試合になることは間違いない。そして、僕がサトシをぶちのめすこともね」

──それにしてもAJ・マッキーが来日不可能になり、ショートノーティスでサトシ選手と戦うというオファーがあった時、衝撃を受けなかったですか。

「対戦相手が代わることは、MMAの一部だ。ごくごく普通に起こり得る。ケガもあるし、病気にもなる。それがこのスポーツだからね。その状況で戦うのが、僕の仕事だ。対戦相手が誰であろうと、戦うことに違いはない」

──ところで朝倉未来選手とのトレーニングの成果は?

「最初、ミクルはパワーのあるファイターだとは全く考えていなかった。それが、練習でテイクダウンを狙っても倒せない。ミクルはフィジカル的にも凄く強いファイターだよ。なにより、疲れないんだ。そのことには、心底ビックリした。

ミクルだけでなくヒロヤやリクト(白川陸斗)も素晴らしい選手だったよ。カイは見ていない。ケガをしているから。ミクルのところでは、皆がスマートでハードに毎日のように練習していた。彼は良いチームを持っているよ。そしてヒロヤは今後、大いに期待できるよ。

あとエリック(アルバラシン)の友人で、東京五輪レスリング王者(乙黒拓斗)とも練習をした。彼は速くて、テクニカルだった。ちょっとポジションの練習をしただけだけど、彼がMMAに転向すれば大金を稼げるよ。まだ『殴ったり、蹴るのは怖い』って言っているようだけど、レスリングだって首が折れる恐怖のなかでやっているわけで。そのうち慣れるだろう(笑)」

──日本滞在の充実ぶりが伺えますね(笑)。

「もう顔も日本人に近づいてきただろう?(笑)。とにかく最高だった。本当に日本を愛している。毎日のように道を歩いていると、ファンから写真やサインを求められてね。皆が『試合で頑張って』と言ってくれたよ。日本のファンは、特別だ。世界中で、日本のファンだけが他の国のファンとは違う」

──では、そんな日本のファンの前で戦うサトシ選手との試合。優れたストライカーと最高の柔術家のマッチアップです。つまりサトシ選手の打撃の防御能力、そしてパトリッキーの柔術のディフェンス力が問われる試合でもあるかと。

「僕もブラジリアン柔術の黒帯だ。サトシの柔術を怖がることはない。ファイトは立ち技からスタートするしね──僕がフィニッシュする。全ての局面で準備はできているよ」

──サークルケージでユニファイドルールを戦うことは、パトリッキーに有利に働くでしょうか。

「僕に有利というよりも、サトシに不利になる。ケージでガードポジションを取ることは、自殺行為だ。彼をしっかりと抑えて、動きを封じる。ヒップエスケープすら許さない。そして彼はエルボーとパンチに餌食になる。ケージとリングは全く違うからね。サトシはリングと同じファイトをケージのなかで見せることはできない」

──では日曜日、どのような試合をファンに見せたいですか。

「ピッチブゥ・スタイル。パンチ、キック、そしてノックアウトだよ(笑)」

■視聴方法(予定)
7月30日(日)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

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