【Impact FC】幻のPRIDEウェルター級GP決勝の結果は?
■ミドル級/5分3R
デニス・カーン(カナダ)
Draw.3R終了/判定1-1(28-29、30-27、29-29)
パウロ・フィリョ(ブラジル)
PRIDEウェルター級GP・幻の決勝戦が、4年の時を経てオーストラリアで実現した。慎重に足を使うカーンに対し、フィリョはテイクダウンからすぐに引きこみクローズドガードへ。細かいパウンドを受けつつ、笑顔を浮かべるフィリョだったが、足を一本抜かれると、カーンの拳をボディ&顔面に受ける。
前腕でカーンの喉元を押し、距離を作ろうとするフィリョだが、カーンは落ち着いてパンチを落とせるタイミングを計る。トップをキープするカーンに対し、フィリョはこれといった攻撃を仕掛けることはできない。カーンの肩固めを防いだフィリョは、直後に潜りからデラヒーバガードでバックをうかがうも、向きを変えたカーンがパスに成功。フィリョがハーフに戻したところで初回が終了した。
2R、右ボディからテイクダウンを奪ったカーン。立ち上がったフィリョは、ジャンプをするように右のパンチをヒットさせ、シングルレッグでカーンをケージに押し込む。一度はスイッチでバックを取りかかったカーンだが、フィリョが起き上がり、バランスをキープ。背中をマットにつけたカーンをハーフからしっかりと抑え込む。
フィリョは右エルボーを落とし、パスのプレッシャーを与えつつマウント奪取。肩ブリッジから足を戻そうとしたカーンが、続いてケージを蹴り上げ、まんまとマウント返しを成し遂げる。クローズドガードから腕十字を狙うフィリョに対し、すぐに察知したカーンは腕を与えず、パンチを落とす。
一旦は立ち上がって距離を取ったカーンが、飛び込んでパンチを落としそのままハーフをキープする。残り15秒、カーンはそのままトップをキープし、ポイントメーキングに徹して最終ラウンドへ。
最終回、一気に距離を詰めたフィリョは、カーンのパンチも構わず、ガムシャラにテイクダウン。大きく息をするカーンからマウントを奪うも、ここでもケージを使いトップへ。バックをうかがうカーンに対し、今度はフィリョが態勢を入れ換えて上になると、強烈な鉄槌を落とし、バックグラブへ。体を起こし、胸を合わせてから立ち上がったカーンだが、次のテイクダウン狙いを潰されバックを許す。
すると、前転からヒールを狙ったカーンに、回転して足を引き抜いたフィリョはハーフの態勢へ。カーンはガードからアームロックを仕掛けるも、腕を引き抜いたフィリョがパウンドを落とす。足を捌いてパス狙いのフィリョの腕を再びキャッチしたカーンが、アームロックに。カーンの試みを振りほどいたフィリョ、残り10秒は肩でプレッシャーを与えつつトップキープに徹し切りタイムアップへ。
一進一退の攻防、ジャッジの裁定は29-28でフィリョ、30-27でカーン、最後の一人は29-29のドロー、三者三様のドローにシドニーの観客は大きなブーイングを送った。
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