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【UFC ABC05】ホドリゲス戦前の平良達郎─02─「自分ならUFCのベルトを獲れる。その自信が深まりました」

【写真】アイム・ハッピー。センキュー!!Tシャツを着て、NARUTOポーズで決める平良。暴力的にすら映る、曇り空に相応しい???!!(C)RYOTA MATSUNE

24日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC ABC05「Emmett vs Topuria」でクレイジソン・ホドリゲスと戦う平良達郎インタビュー後編。

オクタゴン4連勝が懸かった一戦は、平良にとってランカーとの対戦~タイトル戦に近づくための試金石となる。

<平良達郎インタビューPart.01はコチラから>


──ホドリゲス、過去の試合を見ていると自身の強さをハッキリと試合中に押し出してくる。分かりやすい動きのようにも感じました。

「そうッスね、ミドルとか一発でも入れば攻撃を纏めてくるかと思います。何か自分が効いているように判断したら、そのままの勢いで攻めてくる。僕としては生足、MMAグローブで蹴られたり、殴られるということがまだ試合でないので、慣れていない部分があります。だからこ、今後は受け返しの時間も必要になってくるかと。相手のペースには付き合わないつもりだし、そういう意味でもしっかりと見て返すことが、この試合のテーマではあります」

──平良選手は試合のことを考える時に、マイナスから組み立てていくほうですか。

「僕はどっちかというと、そっちの方ですね」

──無敗のファイターでは、珍しい気がします。

「前の試合でも、カーフ一発で転んじゃっていますからね(笑)。練習ではそういうことがなかったけど、試合では起こる。試合と練習との違い……自分のペースで試合を終らせることが多いタイプなのでシーソーゲームが少ない。そこがちょっとした弱みだと思ってもいます。だから、自分が劣勢になる展開はイメージして試合に臨んでいます」

──そのイメージという部分ですが、今は情報が溢れかえっていて、技術にしてもメンタル的なことに関しても目や耳から色々なことが入ってきます。目と耳から得た情報をイメージして、練習に臨むことで成長が早いとも言われています。平良選手はそういう動画などをチェックする方なのでしょうか。

「技術動画とはよく視ていますね。教則モノも買うこともあります。最近では青木(真也)さんの肩固めのやつとか。興味があったり、必要だなって思う技術は英語で検索をして視るようにしています。それを道場に行って、試していますね」

──日進月歩のMMA界、海外での練習が欠かせないといわれるなかで鈴木千裕選手がパラエストラ沖縄で出稽古を行いました。東京に練習拠点を置いている選手が、大切な試合を前にして沖縄にやってきたことをどのように受け止めていますか。

「嬉しかったです。沖縄で練習をしていると、どうしても相手が限定されてきます。そのなかで千裕君が来てくれて、やっぱり緊張感のあるスパーリングができますし。3Rで互いに疲れ果てるようなこともありました。寝かせても立たれると打撃が来る。なら、もっと削らないといけない。もっと疲れさせないといけないとか、色々と考えながら緊張感のあるスパーリングができました。

道場の仲間と練習をすると良くも悪くも、手の内が分かっています。そうなると立たれても、またリセットして倒せば良いという感覚に自ずとなっていました。それが千裕君とは。試合に近い感覚の練習ができましたね」

──実質3階級違いますが。

「だからこそ、良い練習になりました」

──これ、もうさんざっぱら聞かれたと思いますが、クレベル・コイケ✖鈴木千裕──平良選手の見立ては?

「アハハハハハ。クレベル選手はシングルやダブルレッグでなく、四つで倒しに行くと思うんです。ボディロック系に関しては、千裕君は自信を持っていると思います。ただ打撃といっしょで組みも攻撃的なんですよ。四つでも切って離れるよりも、自分が倒しに行くのが得意で。

そこは松根(良太)さんもアドバイスしていたのですが、そういう局面になった時に上手く離れること。それができれば千裕君がパンチで勝つと思っています。まぁ、当たり前ですけど、上を取られると千裕君は厳しい。ブリッジは強いですけどね」

──鈴木選手は平良選手に「三角絞めを掛けてぇ」というような感じもあったのでしょうか。

「そんなダイレクトには言わないです(笑)。ただ三角からスタートのシチュエーション・スパーはやりました。そこを特定するわけでなくシチュエーションも5分3RのMMAスパーもあったし、2週間という限られた期間ですが濃密な練習になったと思います。

ホント千裕君に限らず、どんどん出稽古に来てほしいですね。沖縄旅行のついでに寄ってくれても、全然ありがたいです」

──いやぁ、今回はファイトウィークに現地に入ってからのインタビューでないので、クレベル✖鈴木戦に関して尋ねることができる空気感があり良かったです。やはり、ファイトウィークはピリついているのが伝わってきますしね。

「そうなんですよぉ。口数も減りますしね(苦笑)。それは自分でも分かっています。スミマセン、気を使わせてしまって」

──いえいえ、いつも取材に協力いただいて有難い限りです。ところでこれも直接、次の試合に関係ないことなのですが。韓国でKTT、モンゴルでシャンダスMMAとマザーライMMAというジムで練習した中村倫也選手が「チームでケツを叩く存在がいて、愛ある厳しい指導があり、仲間と共に頑張るというジム単位で練習している人がUFCで勝つこと。平良選手、鶴屋選手が結果を残すことが日本のMMAにとって必要」ということを言っていました。

「松根さんも似たようなことを言っています。『フリーでなく、しっかりと育てる人がいないと俺はダメなような気がするんだよね』と。最後のひと踏ん張りができるような声は、やっぱり大事だと思います」

──押忍。では日本のMMAを発展させるための勝利が掛かった──クレイジソン・ホドリゲス戦に向け、一言お願いします。

「今、色々と米国で練習をして日本に戻り、自分が結構伸びていることを感じています。これからは今までとは違うペースで強くなれる。自分ならUFCのベルトを獲れる。その自信が深まりました。絶対に獲る、そういう気持ちでいます。

そのためにも今はランキングに食い込みたいですし、早くタイトルマッチにこぎつけたい。なので今回の試合は、これまで以上に楽しみでもあります。何より、自分にガッカリしたくない。だからこそ、圧倒したい。圧倒することで、僕の自信も一段上がって次はランカーに挑めると思います。そのためにもしっかりと差を見せつけて、初めてたくさんのお客さんの前で試合をするので会場を盛り上げたいと思います」

──去年の4月のジャクソンビル大会は1万5000人近くの観客が集まっています。

「僕はこれまで修斗の後楽園ホール大会とか、VTJの時が一番多くのお客さんの前で戦った試合なので、今回の大会は本当に楽しみにしています。入場する時とか、どんな気持ちになるのかなって」

──にしても、そろそろメインカード出場という期待もあったのですが、第1試合。3連勝しているというのに。

「1試合目は、実は緊張します。プレリミでも第2試合だとまだ大丈夫なのですが(苦笑)。最初は第3試合だったんです。でも、大会が日本の深夜にスタートなので少しでも日本の人達が視聴しやすい時間にということで、最初になったんだと思います」

■視聴方法(予定)
6月25日(日)
午前0時30分~UFC Fight Pass
午前0時00分~ U-NEXT

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