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【Pancrase333】令和の激闘王・石井に初回を取られるも、井村がバックテイクで逆転の判定勝利

【写真】舞台が変わっても石井の激闘ぶりは変わらず。それを凌いで逆転した井村が凄まじい。 (C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
石井逸人(日本)

開始早々、井村が距離を詰める。足を使いながら右ストレートを伸ばす石井、井村が組もうとしたところに右を当てる。組んできた井村を払い腰で投げた石井が、鉄槌とヒジを連打すると井村が頭部をカットした。井村も両足を掛けて石井の右腕を狙うも、石井も井村の左腕を抱えてアメリカーナを狙った。井村の動きを潰し、顔面にヒジを叩きつけていく石井だがバックに回られてしまう。すぐに察知した石井はトップを奪い返してパウンドの連打を浴びせる。

石井が離れたところで井村も立ち上がったが、頭頂部からの出血が激しくドクターチェックが入る。出血を止めて試合は再開。井村が打ち合いを仕掛けるも、石井がパンチを返しながらシングルレッグで井村に尻もちを着かせた。起き上がる井村をケージに押し込みつつ、リフトアップして背中を着かせた石井がバックに回り、立ち上がる井村にクルスフィックスから右ヒザを浴びせた。

ジャッジ3者とも石井に10-9をつけた。

2R、ケージを背にサークリングする石井が組みついた。体勢を入れ替える井村を首相撲で抑え込む。井村はシングルレッグへ。石井が井村の右手首を取り、左ヒジを頭部に突き刺す。井村は右腕を抜いてバックに回った。四の字で組んだ井村は、動き回る石井にRNCを仕掛けるも極めきることができない。

石井の左手を掴み、パンチで削る井村。石井も後ろの相手にパンチを返していく。石井は井村の四の字を外そうとするも、井村はバックをキープしている。しかし石井が後ろの顔面にパンチを連打すると、井村の出血が激しくなる。ここで井村がRNCで絞め上げるが、耐えきる石井。腰を上げて前に落とそうとする石井だが、井村は四の字がバックをキープしたままラウンド終了のホーンを聞いた。

ラウンド終了と同時に、井村にドクターチェックが入る。井村は両手を広げるが、出血は激しい。出血が止まったことで試合は続行となり、2Rは井村が10-9で取ったことが発表された。

最終回、井村が右ストレート、右アッパーを当ててシングルレッグで飛び込む。これをかわして立ち上がった石井が、ケージを背にしてサークリングする。井村の動きが止まったところで、シングルレッグで組んだ石井がバックを狙うも、これは取り切ることができず。反対に井村がシングルレッグで石井をケージに押し込み、さらにバックへ回った。

スタンドの状態にある石井のバックに昇り、グラウンドに引きずりこむ井村。しかし石井が反転して体勢を入れ替え、逆にシングルレッグで井村をケージに押し込んだ。そしてダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪う。下からヒジを突き刺す井村に対し、石井がパスを狙う。井村はケージに足を向け、鉄槌を連打する石井をスクランブルからシングルレッグで尻もちを着かせる。ところがバックを狙うと石井がトップに回るなど激しい展開に。

再び井村がバックに回って四の字で組んだ。すぐさまRNCを狙う井村、これも石井が凌ぐ。井村はバックをキープしつつ、残り20秒でパームトゥパームでRNCへ。石井は人差し指を挙げて、極まっていないことを示し、そのまま試合終了となった。

井村が初回は取られたものの、2、3Rを取り返す逆転の判定勝利を収めた。


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