【UFC285】乱打戦で、ヒザを効かせ最後は立ちRNCでケリ。ラクモノフがニールからタップ奪い17連勝
<175ポンド契約/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
Def.3R4分17秒by RNC
ジェフ・ニール(米国)
サウスポーのニールは体重オーバーで、キャッチウェイト戦に。ゆっくり右ハイを蹴ったラクモノフはクリンチの攻防となりヒザを繰り出す。ケージに押し込んだニールは自ら離れ、左をヒットさせる。ラクモノフは前蹴りも左リードフックに左ストレートを被弾する。右フックを連打したラクモノフは、右で殴られても右を返してクリンチ&ヒザへ。間合いを取り直した両者、ラクモノフがここも右を当てる。ニールは左ハイ、続いて左を入れる。右を2発返したラクモノフは右ミドル、右ボディを打っていく。
ニールは右リードフックからパンチを纏めるも、ラクモノフの右ハイで後退して腹にヒザを2発突き刺される。動きが止まったニールは、ケージにラクモノフを押し込み返す。ここでブレイクが掛かり、随分と負けに外れていたマウスピースを嵌める。再開と同時に右、ヒザを連続で当て左もヒットさせたラクモノフだが、ニールも最後に左を打ち返した。
2R、いきなり右を当てたラクモノフ。ニールも左から左ミドルを蹴り返す。パンチから前蹴りを入れたラクモノフは首相撲でヒザと思わせ、右を打っていく。左のパンチにヒザをボディに受けたニールは動きが止まり、再びハイキックを受けそうになる。
ラクモノフはクリンチからシングル、そのまま首を巻き込んでいくがニールは倒れない。離れたニールがワンツー、ラクモノフは右アッパーを空振りする。それでもジャブを連続で入れ、前蹴りへ。ニールはショートのワンツーに続き、左フックを打ち込む。ラクモノフが右アッパー、右エルボー、ニールもショートフックで対抗する。ラクモノフはヒザをボディに入れると離れて、ワンツー。前蹴り、ジャブ、ヒザ蹴りを効果的に使うラクモノフに対し、ニールは左右のフックで抵抗する。クリンチの攻防を経て、右ヒザを突き刺すラクモノフがワンツーからスリーを伸ばす。首相撲狙いのラクモノフにフックを入れたニールだが、右を被弾しヒザ蹴りの追撃を受けた。
最終回、ガードの上から右ハイを2発放ったラクモノフ。さらに後ろ回し蹴りを見舞う。ニールはここで右を当て、ラクモノフの足が泳ぐ。懸命に組みにいくラクモノフが、クリンチで息を整て離れると、左ジャブ&右ストレートをヒットさせる。ここで組んだラクモノフがケージにニールを押し込み、シングルレッグへ。倒せず、胸を合わせたラクモノフは右ヒザを突き上げ、ダブルレッグへ。
譲らないニールは、ヒザを腹と顔に受けてようやく離れることに成功する。残り2分30秒、右ストレートを被弾して下がったニールにラクモノフはボディにヒザ、さらにエルボーを顔面に連打する。ここでラクモノフは組んでバックへ、盤石の展開に持ち込み後方からヒザを太腿に入れる。ケージに詰まって動けないニールは、スタンドでブルドックチョークのようなパームトゥパームでタップを奪い──キャリア17勝0敗、全試合フィニッシュ勝利というレコードを伸ばした。
「カザフスタン国旗をまた掲げることができて嬉しい。タイトル挑戦まで、1、2試合したい。5キロ体重オーバーだったけど、試合がしたかった。コルビー・コビントン、タイトル戦の前にお前だ」とラクモノフは話した。