【Unrivaled02】ジェイコブ・カウチの足関狙いに、完璧の対処。イゴール・タナベがRNCで実力誇示
【写真】一つ一つ、丁寧に対応したイゴール。技術的に日本が劣っていることはないと証明した(C)MMAPLANET
<90キロ契約/15分1R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
Def.12分31秒by RNC
ジェイコブ・カウチ(米国)
立ちレスのなかで右腕を差されて、倒れたイゴールは同時にスイープを仕掛けてスクランブル──スタンドに戻る。カウチはジャンピングガ―ドで引き込み、-2Pから攻めに転じる。
足を取りに行くが、反転して右足を抜いたイゴールはシングル&足払いで倒され、バックを許しそうになる。ここを場外として、リードしたまま中央で再開に持ちこんだイゴールが、立ちレスをしばらく続けた後にジャンピングガードで下に。互いに-2Pで並び、イゴールの草刈りにカウチが足関節狙いで、左足を抱えに掛かる。
上を取り、ポイントでリードするとカウチの50/50にも、しっかりと足の裏をカカトまでマットにつけて外ヒールを許さない。それでも50/50で倒されると同時に、外ヒールをジェイコブにセットされる。足首を捌くイゴールは、ストレートフットロックに、上体を越してバックを伺う。
イゴールは一度立ち上がり、カウチが左足を右ワキから逆側で抱えようとしたタイミングで、バックを狙う。足を抱えていられなくなったカウチから上を取ったイゴールは、Zハーフから反対側の足を取りに来たカウチの足関節狙いにも、左足でマットを捉えて一気のロールで逃れる。
スクランブルでバックを狙ったカウチだが、イゴールはここも場外で得点を失うことなくイーブンの態勢で仕切り直すことに成功した。カウチのボディロックテイクダウンをスイープでひっくり返し、上を取り切ったイゴールが2-マイナス2Pとリードを広げる。
疲れか、明らかに動きが落ちたカウチの足関節狙いを切り、カウチが離れようとしたのか背中を見せた隙を逃さず、襷から左足をフック。
後方に倒れながら、カウチを腹ばいにしたイゴールがバックマウントからRNCでタップを奪った。
「これまで世界のトップ選手と戦う機会がなかっただけで、日本にも強い選手はいるんです」とイゴールは堂々のアピールをした。