【Unrivaled02】岩本健汰、終盤は攻め込むがウィリアム・タケットに2P届かず。世界レベルの試合で惜敗
【写真】世界レベルのグラップリンをしっかりと魅せてくれた(C)MMAPLANET
<ミドル級/15分1R>
ウィリアム・タケット(米国)
Def.8-6
岩本健汰(日本)
「レスリングの展開が多くなる」という試合前の岩本のコメントにあったように、序盤は力強い立ちレスの攻防となり、タケットに左腕を差して押し込む。マット際で組み的には不利になった岩本は、中央に戻ってからも組み負け──前方に崩すようにテイクダウンを奪ったタケットが、バックに回る。
岩本は前方に落とそうとしたが、耐えたタケットが両足をフックして4Pとする。
前方に落とせず、仰向けにされた岩本はスロエフストレッチを許さず、亀になりワキをすくってきたタケットを、落としてトラックポジションでバックを伺う岩本はトップに切り替え、腰を引いて柔術立ち。
岩本が2Pを挽回した。タケットは50/50にとり、岩本の左足を右ワキから左ワキに抱えようとする。岩本はヒザを立て、足の裏全てをマットについて外ヒールを防御、同時に逆足を取られないように立ち上がる。タケットは上体を起こし、立ち上がることでリバーサル=2Pを加える。
足の取り合いから、取ったタケットの足を跨ぐように座り、背中を見せた状態から向きあった岩本が、リバーサルで2P差に詰めよる。
パスの圧力を強める岩本に対し、タケットはKガードから足関をエントリー。岩本は足を抜いて上四方で抑えようとし、足を戻されたがリバーサルで6-4に。50/50から足関節狙いのタケットに対し、岩本は足を抜いて左足を掴み、マット際から中央に試合を戻す。
ハーフバタフライのタケットに対し、岩本はボディロックでパスの圧力をかける。嫌がって背中を見せたタケットは前転してヒザ十字、50/50ガードに。潜って、逆足を取りにくるタケット。
岩本は上体を起こして正対し、立ち上がる。パスを圧力をかけ、取りに来る足もスプロールで外すと、バックを狙う岩本は前方に落とされそうになり腕十字を狙う。
岩本を跨いで防いだタケットが、上を取りスコアは8-4 となる。タケットは腹固め、落とされそうになり仕掛けたキムラ狙いも防がれ、岩本が上を取って8-6と再び2点差となる。
パスかバックで同点=延長サドンデスに持ち込めば、タケットは完全に疲れており岩本が有利になる。その岩本はパスの圧力に対し、タケットが必死でオモプラッタに入り、左足を抱える。体を押して解除した岩本は担ぎパスへ。
嫌がって背中を見せたタケットのバックに回るが、足はフックできず15分間が終了。結果、2Pが届かず岩本は惜敗──も、岩本はADCC北米トライアル優勝者に一歩も引けを取らないグラップリングを披露した。
ADCCでは弟アンドリューに77キロ級を譲り、ウィリアム・タケットは88キロでトライアルに挑戦するということが、77キロもしくは80キロぐらいで再戦が見てみたいと思わせる激闘だった。