【Bellator291】テイクダウン防御率100パーセント。アモソフがストーリーを完封し、サークルケージ最強誇示
<Bellator世界ウェルター級王座統一戦/5分5R>
ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ローガン・ストーリー(米国)
前に出るストーリーがワンツーからスリーを繰り出す。左に回るアモソフは、最初の足へのタッチに反応した直後に左ジャブを受ける。ワンツーを返したアモソフは、組まれそうになると右に回ってパンチを打っていく。アモソフは右ストレートを当て、焦ったように組もうとしたストーリーをいなして殴る。ウクライナ・チャントの館内、左を入れたアモソフは右ローをかわして、左インローを蹴る。
既に右目尻をカットしているストーリーは、5R制を考慮してか無暗に組むことはない。ただし、打撃戦では劣勢で左を被弾し、ショートの連打から右ハイを狙われる。これが頭部をかすめ、姿勢を乱したストーリーが急ぎ距離を取り直す。アモソフは勝負を急がず、ストーリーの動きを見てスイッチを織り交ぜながら、パンチを纏めるシーンも。初回はアモソフがリードした。
2R、ストーリーの左リードフックに逆にシングルを見せたアモソフ。すぐにリリースして打撃の間合いを取ると、右ローを決める。ローシングルを切ったアモソフは、立ち上がったところで左ミドル、左ロー、さらに左ミドルを蹴っていく。ストーリーは初回より圧を高め、左を当てていく。パンチをまとめたアモソフは、クリンチからの離れ際にパンチを入れ、ヒザをボディに突き刺す。アモソフはパンチを被弾しても直後にパンチを纏め、ダブルレッグもしっかりと切る。
ストーリーは組んでアッパー、離れたアモソフが右ローを蹴る。カーフを連続で蹴られ、構えを変えたストーリーはケージに追い込まれると左右のパンチからハイ、そして右ミドルを受ける。サウスポーのストーリー、右足は相当に効かされているか。この構えではテイクダウンが怖くないのか、蹴りを連続で見せたアモソフが自ら組んでケージ際へ。離れた直後に時間となった。
3R、サウスポーのままのストーリーは、右足を蹴られ右を被弾する。ここからシングルに出たストーリーだが、アモソフは頭を押し、反転して足を抜く。右インローを決めたアモソフが左ジャブをヒット、さらに右フックを打ち込む。アモソフは右ミドルをいれ、左ロー2発、そしてジャブとストーリーを攻める。左フックを被弾して動きが止まったストーリーに対し、アモソフはシングルレッグ。離れて右ハイを狙う。
アモソフは右ミドルを続け、左を入れると下がったストーリーに連打を纏めると、逆にダブルレッグでテイクダウンを決める。バックコントロールからパンチを入れるアモソフは、立ち上がると離れ際に左ハイを狙う。ストーリーも前に出るが、手数&精度で後れを取ったまま3Rも失った。
4R、開始直後にワンツーをヒットさせたアモソフが、仮を散らしてパンチに繋げる。右足を削られ、腹を蹴られるストーリーは右フックに組みつかれバックを許す。テイクダウン、直ぐに立ち上がったところで蹴り、そしてワンツーを決めるなどアモソフが一方的に攻める。左フックをかわされ組んでいったストーリーは、離れたアモソフにショートのワンツーフックを打たれる。
ついにシングルで足を捕らえたすとーりーだが、ここも簡単に足を抜かれるとパンチを纏められ、苦し紛れのテイクダウン狙いを切られる。一瞬のオーソに、すかさず右カーフを入れたアモソフ。崩れたストーリーは、グラウンドで殴られてながら立って間合いを取り直す。アモソフが右ミドル2発、そしてミドルハイを蹴り、ラッシュをかけることなくストーリーを追い込んでいく。バックエルボーから右ハイのアモソフ。ストーリーも完全に足を効かされ、顔面にパンチを被弾し続けても、勝負を諦めず前に出る姿勢を持ち続けている。
最終回、シングルレッグからバックを伺い、さらに足首を取りに行くストーリー。離れた直後にアモソフがハイキックを狙う。ダブルをしっかりと切り、一度もテイクダウンを許さないアモソフが右を当てる。前蹴りで突き放し、シングルを切ったアモソフが逆にシングルへ。ストーリーが足を抜いて離れると、ここもシングルにしっかり反応して右アッパーを突き上げる。ステップインから左を放ったストーリーは、シングルのフェイクからアッパーを狙う。
順序だった攻め手がなくなっても、ストーリーはひたすら前に出る。左前蹴りで大きくバランスを崩され、立ち上がったところでジャブ、パンチをまとめられてしまう。アモソフは最後まで危なげなく戦い、終了間際にストーリーの大振りの右にダブルレッグを決めて試合を締めた。
結果はフルマークの判定勝ち、完勝したアモソフはウクライナへの想いをケージの中で語った。