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【UFC284】11勝0敗、全フィニッシュ勝利のプラドにUFCの洗礼。マラーキーがレンジ支配し完封勝利

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
フランシスコ・プラド(アルゼンチン)

20歳、現状2番目の若さのUFCファイター=プラドは、キャリア11勝0敗で初オクタゴンへ。迎え撃つマラーキーは1年7カ月振りの実戦となる。距離を取るプラドに対し、まずマラーキーが左ミドルを蹴っていく。プラドの左ハイにローを合わせたマラーキーは左ジャブも左フックを被弾する。後ろ回し蹴りを見せたプラドは、マラーキーのダブルレッグでテイクダウンを許すとキムラ狙いも足を抜かれる。

ヒジをワキ腹に受けてキムラを解いたプラドはフルガードに戻ると、顔面にエルボーを被弾する。全試合フィニッシュ勝利のプラドだが、ここはUFC。スクランブルでバックを譲り、再び倒される。ここもキムラを狙うプラドだが、マラーキーに振りかぶったエルボーを落とされる。それでもキムラに拘ったプラドの額はエルボーで大きくカットしていた。

2R、マラーキーが左ロー。遠目の距離で間合いを測る両者、プラドが前に出て左アッパーも届かない。マラーキーがローから前に出て左を当てる。プラドも打ち合う気合は十分だが、距離がマラーキーだ。ジャブを受けての左フックをかわされたプラドは、マラーキーの右ボディストレートを受ける。慎重なマラーキーに対し、待ちの姿勢のプラドはカーフを蹴る。これをチェックしジャブを伸ばすマラーキーは、ここも左ローを蹴っていく。

左フックを見せてからシングルと、局面を打開しようとしたプラドだが、これはマラーキーが防ぐ。ワンツーの左を当て、右を打ったマラーキーの精度がプラドを上回ったまま5分が終わった。

最終回、引き続き自分のレンジで戦い、左ロングやローを続けるマラーキーは母国でなければブーイング必至のファイトを続ける。シングルレッグで左足をようやく掴んだプラドだが、テイクダウンはできない。マラーキーのダブルのジャブに左を入れたプラドは、ここからがない。逆にパンチと見せてダブルレッグを決めたマラーキーはグラウンドでも、キムラ一択のプラドにスイープを許し、アームロックのピンチに陥るも腕を抜いてグラウンドへ。すぐに3Rが終了し、プラドにUFCの厳しさを教える完勝=判定勝ちを手にした。


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