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【UFC FOX11】ロメロが圧巻、TDショーでタヴァレスに圧勝

<ミドル級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ/14位)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
ブラッド・タヴァレス(米国/13位)

WSOFレイ・セフォー代表をセコンドにつけたタヴァレスが、いきなり右ストレートを伸ばす。さらに左から右のコンビネーションを見せたタヴァレスは左フックを放つ。左ミドルが交錯し、ロメロが左ハイから左ローへ。ゆっくりしたリズムでジャンピングキックを見せたロメロは、着地とともに左ストレートを打ち込み、組んで即テイクダウン。起き上がったタヴァレスのシングルを切ったロメロが、ボディロックから強烈な勢いでマットにタヴァレスを叩きつける。

サイドからアメリカーナを狙ったロメロ、これを解くとタヴァレスが立ち上る。バックコントロールで一緒に立ち上がったロメロに対し、タヴァレスは胸を合わすことができず、再びマットに崩される。すぐに立ち上がって胸を合わせようとして距離を取ったタヴァレスがヒザを突き上げる。ロメロは構わず組みついてテイクダウン。シングルに出たタヴァレスの右腕にキムラを仕掛けたロメロが初回をリードした。

2R開始直後にダブルレッグでテイクダウンを奪ったロメロが、サイドを取る。スタンドに戻ると、ややペースダウンしたロメロはタヴァレスの右を受けたが、自らも肘を返す。またも飛び蹴りで着地してから左を伸ばし、組んでテイクダウンを狙うロメロ。ロメロのエルボーでカットし、激しい流血に見舞われるタヴァレスにフックを入れて組みつくも、ここはテイクダウンに至らない。

タヴァレスのシングルレッグを股間の下から腕を通したロメロは、アームロックで後方に投げ捨てる。何とか起き上がったタヴァレスが飛びヒザから組みに行くも、前方に送られバックを取られそうになる。2Rも劣勢のままだったタヴァレス、最終回はKOか一本が必要になる。打撃から組みに行ったタヴァレス、ロメロが逆にケージに追い込むも、ここは無理をせずに自ら距離を取る。タヴァレスのワンツーも、クリーンヒットはしない。

ロメロも距離を取る展開を続け、残り2分に一気にダブルレッグでテイクダウン。バックコントロールからスタンドに戻り、胸を合せてケージに追い込む――横綱相撲。残り1分でブレイクが命じられ、タヴァレスは自らの打撃の距離に入ることができない。最後もロメロが組んで、豪快なテイクダウンでタヴァレスを叩きつけ、タイムアップに。終了と同時に両手を挙げたタヴァレスの行為が虚しく映るほど一方的な展開は、フルマークでロメロが勝利した。

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