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【PFL2022#10】ケイラ・ハリソン、16戦目の初黒星。PFL世界女子ライト級王者はラリッサ・パチェコ!!

<女子ライト級決勝/5分5R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
ケイラ・ハリソン(米国)

左の蹴りを見せたケイラ、慎重な立ち上がりの中でパチェコが右オーバーハンドを様子見で出す。ケイラは左の蹴りを続けるが、そこに右を合わされそうになる。ダブルレッグは倒されなかったパチェコだが、ヒザ蹴りを受けて小外を仕掛ける。これに倒れるわけにいかないケイラは、一度首をとりにいきパチェコが抜いたところで、大外刈りを決める。クローズドガードを取ったパチェコだが、ガードの中から勢いのあるパウンドをケイラが打っていく。

一度はガードを開け、バタフライガードを取ろうとしたパチェコがクローズドに戻した刹那、ケイラがパウンドを落として右エルボーを打ち込む。さらに左を連打したケイラは、パチェコの下からの鉄槌にもそれ以上の勢いでパウンドを打ち込む。残り45秒、立ち上がったケイラのローに対し、パチェコは下から関節を狙う。と左を打ち込みながら飛び込んでケイラは後方回転で背中を見せたパチェコのバックを取り、後方からパンチを入れて初回を圧倒した。

2Rパチェコのローが足払いのようになり、ケイラが尻もちをつかされる。すぐに立ち上がったケイラが、左オーバーハンドを決める。次の左ハイは合わなかったが、外を取って左を伸ばす。ダブルレッグから上体をあげ、すぐにダブルレッグを仕掛け直したケイラが、ケージにパチェコを押し込みクリンチからダブルレッグ、さらにシングルレッグに移行してテイクダウンを奪う。

ここでギロチンを合わせたパチェコに対し、ケイラは前転して背中をつけて逃れようとする。直ぐに反転しかけたケイラを上四方で抑えたパチェコがサイドへ。ケイラのシングルレッグへのパチェコのダースは不発で、立ち上がられケージに押し込まれる。ボディロックからテイクダウン狙いのケイラは大内と小外、さらに内股で倒せず離れたところで右を被弾する。

ローに力がなくなってきたケイラは、左を空振り。さらにローにアッパーからパンチを纏められる。ケージ際に下がり、足に組みついてもテイクダウンを奪えないケイラは、殴られてテイクダウン狙いからヘッドロックもパチェコが持ち上げて後方に投げる。すかさずケイラは腕十字を仕掛けたが、不十分で察知したパチェコが腕を抜いてトップを取ったところで時間となった。

恐らくはキャリア初、ラウンドを落としたケイラは3Rが始まるとヒザ蹴りをキャッチしてシングルも鉄槌を連打される。それでもテイクダウンを決めたケイラはスイープは耐えたが、下からのパンチに動きが止まる。三角を狙ったパチェコがクローズドガードを取り、引き続きガードから鉄槌を打っていく。パチェコは鉄槌を嫌がって顔を背けたケイラに三角絞めをセットする。

ケイラは肩を押し込んで耐えるが、殴られ腕を流されそうになる。体重をかけ胸を張って防いだケイラは、オモプラッタを潰してバックに。自ら背中をつけたパチェコのハーフに右足を抜いてマウントを取ったケイラが腕を取りながら殴る。残り1分強、上体を起こして殴り肩固めを狙うケイラは、耐えるパチェコにパンチを打ち込む。ハイマウントで左右のパンチを打ちこむケイラは腕十字には移行できずマウントでラウンド終了を迎えた。

4R、左を入れたケイラに対し、パチェコは怯まず右を返す。テイクダウン狙いにもパンチを入れて離れるパチェコは、ハイからのダブルレッグにギロチンを合わせる──が、ケージに押し込まれて窮屈な姿勢では取れない。ならばとケージを使って立ち上がったパチェコにケイラがダブルレッグを仕掛ける。防がれ亀になったケイラがバックを取られる。両足をフックされRNCを狙われたケイラは、胸を合わせるとスクランブル狙いのパチェコをがぶる。手をついてヒザを防ぐパチェコだが、ケイラはその手を払っていく。引き落とし、バックに回ったケイラはワンフック、パチェコが立ち上がるとバックコントロールもパチェコがスイッチでバックを狙う。

ここ強引に後方に払おうとしたケイラだが、すかされて背中をマットにつける。パチェコはサイドからアームロックを狙いつつマウントも狙う。頭を跨いで腕を狙ったパチェコに対し、ケイラはシングルへ。ここから両者が立ち上がると、パチェコがパンチで前に出て右ハイを蹴っていく。ここにダブルレッグを合わせたケイラだが、ケージに押し込むにとどまった。

最終回、ケイラの組みを切ったパチェコは間合いを取って、右を伸ばす。ニータップのようなテイクダウンを狙ったケイラだが、上体があがっており倒せない。ケイラはケージに押し込まれながら払い腰を仕掛け、投げ切ることができず胸を合わされる。左を差して小外からヒザを入れ、シングルに出たケイラにパチェコがパンチを連打する。必死に足を掴むケイラを殴りつけるパチェコは、ヒザをついたケイラにパンチを続ける。ついに足を放したケイラは、バックを許すとアームロックへ。

パチェコは足を抜き亀のケイラを殴り、ボディトライアングルも前方に落とされる。エビで離れようとしたパチェコは、クローズドガードを取る。残り1分、パチェコは手首を取って三角を狙う。ケイラは腕を抜き、立ち上がってパンチへ。パチェコも蹴り上げを狙い、再びクローズドへ。このまま試合が終わり疲労困憊のケイラに対し、パチェコがジュカオンに肩車され、勝利をアピールした。

結果、ジャッジ3者とも48-47でラリッサ・パチェコが世界王者に。ベルトと100万ドルの小切手を手にしたパチェコは「ファンが裁定に納得がいっていない? 今日はケイラだけでなく、ここにいるファンとも戦っていた。皆、ありがとう。16歳からこのスポーツに人生を賭けてきた。このベルトがあれば、もっと頑張れる。ケイラが私を強くしてくれた」と新女王は話した。


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