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【UFN215】冷静沈着、後ろ回し蹴りを決めても間を取るサリコフがフィアーリョを右で仕留める

<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
Def.3R1分03秒by TKO
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

ジャブからカーフを蹴るフィアーリョに対し、サリコフが前蹴りを見せる。フィアーリョが左リードフックで前に出ると、サリコフも左フックを返す。左回りのサリコフが左フック、フィアーリョがブロックするがローを蹴られる。サリコフは前足のハイから、後ろ足のスピニングバックキックを狙う。

シングルレッグを切られたサリコフは右アッパーを受け、続いてミドルを返しても右のカウンターを被弾。直後にスピニングバックキックの空振りからシングルレッグでテイクダウンを奪ったサリコフだったが、効果的なパウンドを落とす前にフィアーリョが蹴り上げから立ち上がる。そこにスピニングバックキックを入れるも、直後に右フックを打たれたサリコフが離れる。アッパーで前に出て、テイクダウン狙いを切ったフィアーリョは右アッパーからヒザをボディに入れ、ワンツー、さらに左フックをヒットさせる。クリンチでケージにサリコフを押し込むフィアーリョは残り20秒で体を入れ替えられと、ヒザをボディに入れて離れ初回をリードした。

2R、右フックから組んだハリコフがバックに回る。胸を合わせたフィアーリョにショートアッパーを放ったサリコフは、左ジャブにボディストレートを狙う。右前蹴りでフィアーリョを突き放したサリコフがスピニングバックキックをボディに入れる。フィアーリョは左ジャブを続け、右カーフも直後にサリコフが右スピニングバックフィストをヒットさせる。動きが止まり、下がったフィアーリョに対してサリコフは距離を詰め切ることなく前蹴り、そして後ろ回し蹴りを頭部に当てる。

ラッシュでなく自分の距離を守ったサリコフは、フィアーリョのステップインに左フックを放ち、さらに組んでフィアーリョの間で戦わない。サリコフは左リードフックを2発入れ、前蹴りを2発ボディに突き刺す。フィアーリョは迷いが生じているか、手数が減り圧も落ちる。サリコフは飛び込んで右ストレート、下がったフィアーリョがオーバーハンドを空振りして姿勢を乱すとガードを取る。初回と違い勢いのあるパウンドを連打したサリコフが、ガードの中で息を整える。ニーシールドにも左右のパンチを打ち込んだサリコフが、明白にラウンドを取った。

最終回、飛び込んで左を見せたフィアーリョだが、かわして組んだサリコフが距離を取り直す。左ハイでケージを背負ったフィアーリョにスピニングバックキックを腹に決め、しゃがみこんだフィアーリョの顔面に右フックを2発打ちこむ。ここも間合いをキープしたサリコフは、右スピニングバックキックを頭部に見事に蹴り抜く。動きが完全に止まったフィアーリョに左→右のフックを打ち込み、レフェリーが試合を止めた。

「初回は良いパンチを貰った。ダブルビジョンになってしまったけど、2Rから彼が疲れてきたので、試合と仕留めるために攻撃をした。僕はいつもKOを狙っていて、毎回良くなっている。ATTで練習しスタミナ、レスリングが強くなった。キング・モーは最高のコーチだ」とサリコフは話した。


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