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【ONE FN03】「リネケルの戦いは非常に限定されている」。バンタム級王座に挑戦、アンドラジ―02―

【写真】その自信通りの試合展開、結末となるか(C)ONE

22日(土・現地時間)、マレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE Fight Night03「Lineker vs Andrade」のメインで、ジョン・リネケルの持つONE世界バンタム級王座に挑戦するファブリシオ・アンドラジ・インタビュー後編。

スパーリングパートナーを負傷に追い込むほどの激しいスパーリングを試合前に繰り返す彼は、王者リネケルを「リミテッド・ファイター」と言い切り、ベルトを巻くことに絶対の自信を持っていた。

<ファブリシオ・アンドラジ・インタビューPart.01はコチラから>


――体力、精神力をスパーリングで養ってきたわけですね。

「気楽に構える選手もいるだろうけど、僕は戦いのフィーリングを大切にしている。練習の時からそこを創っていきたいんだよ」

――スパーリングパートナーはボディ・プロテクターが欠かせないですね(笑)。

「ホント、だから練習パートナーのことはいつも気にかけているよ。試合が決まるようなことがあれば、僕のスパーリング相手はしなくて良いと伝えているし。当たり所が悪いと本当にケガをしてしまうからね。だから、スパーリングパートナーを見つけることが難しいんだよ。とはいえ自分が強くなるには、そこも欠かせないプロセスだから。攻める気持ちを持ち続けてくれる練習相手が必要なんだ」

――それだけの準備をして戦う相手、ジョン・リネケルには技術的にはどのような印象を持っていますか。

「ウェルラウンダーではあるよ。キャリアも長いし、経験豊かだ。ただし、リネケルの戦いは非常に限定されている。彼のスキルに関しては、何も心配することはない」

――あれだけのパンチ力を誇っていますが。

「そこが一番の武器だ。そして彼のハンドパワーを無力化させることが、僕のやるべきこと。パンチ力がある分、彼の攻撃は限定される。そのパンチ力を承知しているからこそ、何も驚くような攻撃はないだろう」

――つまり彼のパンチを無力化させる戦いをすると。蹴りとリーチで上回るファブリシオは、そこを使って戦うということですね。

「僕は空間を使って戦える。これまでリネケルがKOしてきた相手は、彼と打撃戦を戦える相手ではなかった。凄く背の低いファイターが、フルパワーでパンチを振るう。何も印象に残る攻撃はないよ。パンチ力はあっても、動きはない。頭を動かすこともなく、ステップも踏まない」

――UFC時代のコリー・サンドハーゲン戦やTJ・ディラショー戦は参考になりましたか。TJにはテイクダウンがありますが、両選手とも蹴りがあってパンチで圧倒することができませんでした。それでもサンドハーゲン戦では、3Rに逆襲していましたが。

「ディラショー戦はそうでもないけど、サンドハーゲン戦はしっかりとチェックしたよ。でもサンドハーゲンもディラショーも、僕のようなパワーはないからね。サンドハーゲンは良いストライカーでステップも良い。でも、ノーパワーなんだ。あれぐらい威力だとリネケルが思っているようだと、大変なことになるよ。

そう、そこなんだよね。僕がリネケルのパンチ力を気にしていないのは、彼以上にパワフルな攻撃力があるから。試合が始まると、彼にとってこの試合は悪夢になると教えてやるつもりだよ」

――そのパワーがあって、あのスピードとタイミング、そして距離が存在するということでしょうか。あの距離のコントロールとタイミングの取り方は、真似ができるモノではないかと。

「多くの対戦相手は、僕の攻撃が見えていない。もちろん、動きだしも分かっていないよ。まず試合開始直後から、彼らにはないスピードで動き、そのままのペースを保てる。逆に僕の方が対戦相手の動きは丸見えだ。ジョン・リネケルのような相手の踏み込みは、特に見やすい。あのパンチの出し方は、すぐにどんなものが理解できる。特に手数が多いから、余計に分かりやすいんだ。リネケルって、ただ追いかけてくるだけなんだ。しかも、踏み込みの幅が少ない。簡単に間合いを外すことができる」

――もう答えてもらっているようなものですが、世界バンタム級王者になる自信のほどを教えてください。

「リネケルはONEバンタム級戦線でベストファイターだ。僕を除けば、ね。彼を叩きのめす能力を僕は持っている。僕がニューチャンピオンになる時がやってきたのさ」

――ところでファブリシオはONEで戦う前に、ムエタイやキックで戦うためにアジアにやってきました。ONEでキックやムエタイのベルトを狙うことは考えていますか。

「それもオプションだけど、今は絶対的にMMAに集中している。もっとMMAでやりたいことがあるんだ。この試合後、ONEと話し合って自分が何をできるかを探っていきたい」

――今回の世界戦は米国のプライムタイムでライブ中継され、ファブリシオはヘッドライナーです。

「そんな大会の中心を担うことができてエキサイトしているよ。米国ではリネケルは名前があるから、良い試合を皆に届けたいと思っている」

――単刀直入に伺います。リネケルは元UFCファイターですが、ファブリシオはアルジャメイン・ステーリングやタイガームエタイで顔を合わすこともあるピョートル・ヤンらUFCトップファイターと比較して、自身の力をどのように考えていますか。

「僕がワールドベストのバンタム級ファイターだ。リネケルを倒した後、そのことを証明するために過去に誰も成し遂げていないことをやり遂げるつもりさ」

■放送予定
10月22日(土・日本時間)
午前9時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night03対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・リネケル(ブラジル)
[挑戦者] ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界ライト級王座決定戦/3分5R>
レギン・アーセル(オランダ)
シンサムット・クリンミー(タイ)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
シャミル・ガサノフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ジャレミー・ミアド(フィリピン)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ウアリ・クルジェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
内藤大樹(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
エイサー・テン・パウ(米国)
メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<キックボクシング・ヘビー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
ジヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

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